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紀伊民報社

力合わせ文化祭開催へ 「3密」防止に工夫

文化発表会での演劇上演に向けて練習する明洋中の3年生有志(和歌山県田辺市目良で)

 コロナ禍だからこそ、体育祭や文化祭など、みんなで力を合わせる体験が必要―。そんな声が学校現場から上がっている。紀南の多くの中学校、高校では「3密(密閉・密集・密接)」防止を工夫し、規模を縮小しながらも、11月中に文化祭を開催しようと準備を進めている。

 和歌山県田辺市目良の明洋中学校は文化発表会で、3年生有志による恒例の演劇を上演すると決めた。例年、会場の体育館に立ち見が出るほど人気だが、今年は入場を3年生とその保護者に限定する。1、2年生はインターネット中継を教室で鑑賞する。
 出演する3年生の貴元大葵君は「先輩の演劇を見て、憧れていた。今年はできるのか不安だったけれど、上演が決まりうれしい。緊張するかもしれないけれど、楽しんで演じたい」と連日、練習に打ち込んでいる。
 同市神子浜1丁目の東陽中学校も、合唱コンクールの鑑賞を生徒と保護者のみに限定する。ただし、保護者が入場できるのは、自身の子どもがいる学年のみ。生徒の席も舞台から10メートル以上の距離を取る。保護者は立ち見になる。
 東陽中は「1年生と3年生にお子さんがいる場合、いったん退出してもらって、再入場という形になる。申し訳ないが、安全に運営するため協力いただきたい」と話している。
 上富田町朝来の熊野高校は文化祭を平日開催とし、一般公開はしない。体育館での鑑賞に入場制限を設けるなど、生徒のみであっても「密」にならないよう工夫する。バザーではコロナ禍で苦しむ地元商店の商品を仕入れ、販売することで、地域貢献につなげる考えだという。
 新型コロナの感染予防に加え、休校で遅れた教科の学習を進める必要もあり、運動会や文化祭のような特別活動をどうするかは議論になってきた。しかし、田辺市内のある中学校長は「工夫しながら体育祭をやってみて、みんなで取り組む行事が生徒の主体性を育て、一体感を生むことを実感した。できるだけ、特別活動を体験してもらえるようにしたい」と話している。

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