全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

釧路新聞社

スマート農業理解深める【別海】

 

ICT搭載の牛舎で説明する売場社長(右)

ロボットやICT(情報通信技術)を活用し農作業の省力化や収益向上、人材確保を図る「労働力不足の解消に向けたスマート農業実証」の現地講習会が6日、実証農場のエスエルシー(町美原、売場純社長)で開かれ、酪農を学ぶ高校生(別海、中標津農業、標茶)が参加し、現場でのICTが作業にどう効果的か理解を深めた。

 同実証は新型コロナウイルス拡大に伴う外国人技能実習生の入国制限などで生産現場で人手不足が深刻化していることから、今年度、国が緊急的に実施する単年度事業。全国24カ所で採択され、釧路、根室管内では阿寒農協と同農場の2カ所。次世代への継承の目的もあり、実証者は講習会を開催することになっている。

 同農場では、ビッグデータからの規則性発見などを研究する東京理科大の大和田勇人教授を中心とするコンソーシアムが「オールICTシステム」を実証中。乳牛が誕生してから生産するまでの行動をデータ化し、特に個体差が大きい発情行動を検知するシステムなどを構築するのが狙いだ。

 この日の講習会には、酪農専攻科のある別海高校、中標津農業高、標茶高から生徒12人が参加。中春別農協での座学を受けた後、実証農場へ移動。全自動型搾乳ロボット4台と牛の行動を遠隔で確認できるカメラなどを搭載した最新鋭の牛舎や、子牛に1頭ずつ適量のミルクを全自動で与える哺乳ロボット「カーフレール」などを見学した。

 売場社長は、システム導入前は発情発見が45%だったのが、導入後は90%と見落としをほぼ防げていることなどを挙げ「牛舎建設費(6億8000万円のうち自己資金3億5000万円)は借金ではなく、データを使い賢く健康に牛を飼うための投資」と説明した。

 将来、浜中町で営農予定の別海高酪農専攻科2年齋藤涼太さん(24)は「投資という考えは共感。子牛の哺乳ロボットは画期的なので小規模農家にも対応できるものが開発されてほしい」と話していた。

関連記事

紀伊民報社

異なる視点で「化学変化」 通信大手と地域企業

 和歌山県田辺市で通信大手NTTドコモの社員3人が、全く異なる分野の事業課題解決に挑む「越境学習」を始めた。農業から米穀販売、飲食業まで手がける「たがみ」(田辺市湊)と、地域ブランドの熊野米を活...

「農家のパスタ店」1周年 育てた野菜、特産も提供 池田の八木さん

 道東自動車道の池田インターチェンジを降りて国道274号を本別方面に向かうと、農家の住宅内に3月でオープン1周年を迎えた「道行パスタ店」(池田町信取74ノ1)がある。八木茂美代表(66)は「大勢の...

荘内日報社

みずみずしい湯田川孟宗集荷 27日直売所オープン 「表年」豊作見込む

 鶴岡の春の味覚「湯田川孟宗(もうそう)」の集荷が、25日に始まり、鶴岡市湯田川にあるJA鶴岡の集荷所に朝掘り採れたてのみずみずしい孟宗が次々と持ち込まれた。集荷作業の開始は平年並みだが、今年は豊作...

宇部日報社

商店街の魅力に触れる 新天町でウオーキングイベント【宇部】

 宇部市スポーツコミッション(長谷亮佑会長)主催の新天町アーケードウオーキングが24日、宇部新天町名店街で行われた。67人が参加し、往復800㍍を思い思いのペースで歩きながら商店街の魅力に触れ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク