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紀伊民報社

アユ増加へ協力求める 日高川漁協

漁協で加工販売しているアユ甘露煮に寄付額を載せて協力を呼び掛ける

 日高川漁協(大杉達組合長)は、和歌山県の日高川のアユを増やす取り組みを強化するプロジェクトを本年度から始めており、漁協外に呼び掛けた寄付は半年間で340万円と本年度のこの事業の予算500万円の7割近くに達している。今後、漁協が加工・販売する商品の購入額に寄付を上乗せしてもらう形のクラウドファンディングも始め、事業の充実を図る。

 漁協ではアユを増やすために、親アユの放流による産卵量の増加や、産卵しやすい川への造成などに取り組んできた。本年度からはこういった活動を、各年度の親アユ放流量と遡上(そじょう)数のデータなどを裏付けとし「海産遡上アユ再生プロジェクト」に位置付けた。事業に対する寄付を一般に募る取り組みも始め、アユを資源として守る活動の賛同者を漁協の外にも増やすことにした。
 チラシを作成して個人や建設業者などに協力を呼び掛けたところ、これまでに20の事業所と個人から寄付を受けた。継続的に協力や連携をしていく意思のある事業者とは、事業の支援に関する協定書も交わしている。
 本年度の事業予算500万円は天然海産稚アユの購入費、飼料購入費、育成水槽の揚水ポンプ電力といった電気代などに使う。漁協の調査によると、親アユの放流量を年間1500キロ程度にすることでアユが増加することを確認しており、本年度は2千キロを放流する。放流は11月上旬に行う。

加工製品で関心誘う

 漁協では事業を来年度以降も継続することを目指しており、地元以外にも周知を図っていきたいという。漁協が加工販売しているアユの甘露煮に、寄付額を上乗せして販売するクラウドファンディングを年内に開始する。
 販売額の4割程度が寄付になるよう設定。釣り人向けの情報を提供している漁協のホームページ(HP)は毎日数百人の閲覧があり、HPで事業や加工品を目に留めてもらうことで、少しでも多くの人に関心を持ってもらいたいという。
 漁協は「アユは日高川以外にも遡上することを考えると、周辺地域全体のアユの資源を増やす活動とも考えている。これまで頂いている事業への協力は大変ありがたい。今後、地元以外の人にも知ってもらい、日高川に目を向けてもらえる取り組みをしたい」と話している。

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