長野県茅野市尖石縄文考古館の「縄文のビーナス」首位争い ドキドキ総選挙

総選挙で首位に立つ国宝土偶「縄文のビーナス」(レプリカ)。終盤戦を迎え、茅野市長も応援を呼び掛けている=21日、茅野市尖石縄文考古館
縄文時代の遺物の人気ナンバーワンをウェブ投票で決める「縄文ドキドキ総選挙2020」が、今月末まで行われている。センターポジションを目指して全国各地の30点がエントリー。諏訪・上伊那からは5点が”出馬”し、21日現在、茅野市尖石縄文考古館が所蔵する国宝土偶の「縄文のビーナス」が首位に立っている。
縄文文化や遺跡、遺物の愛好者でつくる「縄文ドキドキ会」が、「土偶の日」(10月9日)にちなんで企画。1日から31日午後9時まで投票を受け付け、結果は11月4日の午後8時に発表する。
諏訪勢は、「縄文のビーナス」「仮面の女神」の国宝土偶2体と、富士見町の井戸尻考古館が所蔵する「神像筒形土器」という強力な布陣。上伊那からは、伊那市創造館のマスコット「つくルン」のモデルでもある「顔面付釣手形土器」と、神子柴遺跡から出土した「大型尖頭器」が参戦している。
縄文のビーナスは、2016年の「JOMON美土偶グランプリ」でグランプリを獲得。今回は山梨県南アルプス市の「子宝の女神ラヴィ」との一騎打ちの様相で、茅野市の今井敦市長は自身のフェイスブック(FB)で、「みんなで応援しましょう!」と呼び掛けた。
縄文のビーナスの実物は他館に貸し出しており、考古館にはレプリカを展示中。実物は新潟の地で吉報を待つ。投票1位の所蔵先には賞状とトロフィーが贈られる。
投票にはFBかグーグルのアカウントが必要で、1アカウントにつき1日1票投じることができる。投票状況は25日から非表示にして、ドキドキ感を演出する。投票、詳細は「縄文ドキドキ総選挙」ウェブサイトへ。
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