新品種のユリに小平奈緒選手の名前 オランダの企業開発

「kodaira」と命名された新品種のユリ
オランダのユリ育種大手フレッターデンハーン社が開発した新品種のユリが、茅野市豊平出身でスピードスケート金メダリストの小平奈緒選手(34)=相澤病院=をたたえて「kodaira」と命名された。ユリ新品種命名式が都内の駐日オランダ大使公邸であり、小平選手は「多くの人々の心を温かくし、前に進む勇気を届けてくれる存在になることを願っています」とメッセージを寄せた。
日本でユリの切り花、球根の普及に取り組む「リリープロモーション・ジャパン」によると、オランダでは新型コロナウイルスの影響で需要が減り、行き場を失った切り花が大量に廃棄された。日本でもイベントや披露宴、葬儀の縮小で販売不振が続き、供給元のオランダの球根生産販売に影を落としているという。
小平選手は2014年にスケート王国オランダに単身留学し、世界最強の選手たちと練習を重ね、2年間の経験を生かして18年の平昌五輪女子500メートルで金メダルを獲得した。鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる新品種「kodaira」の名前は、駐日オランダ大使が「日蘭の希望の架け橋に」との願いを込めて名付け、16日に発表した。
ユリを扱う市場関係者は、新品種のユリが市場に出るまでに要する10年余の時間を小平選手の歩みと重ね、「年月の重みを消費者に伝えていこうという前向きな気持ちになった」と話した。ユリは「女性を表す花」で、西洋社会では聖母マリアの花、母性と純潔の象徴とされているという。
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