全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

山の恵みたっぷりと 出羽三山の新しい魅力 山菜使った新ブランド開発

 出羽三山の魅力を発信する団体「OurDewasanzan(アワデワサンザン)」(高城豪代表、羽黒山表参道中央二之坂茶屋)と鶴岡市の出羽三山神社羽黒山参籠所斎館(伊藤新吉料理長)はこのほど、三山地域で採れた山菜などを使った商品ブランド「SAI(サイ)」を立ち上げ、16日、斎館で新商品の発表会を行った。

 発表されたのは、今春に採れた山菜を使った「干しわらびの松前」「山蕗(やまふき)とふきのとうの味噌(みそ)」「山うどと紫蘇(しそ)穂の味噌」の3つ。新型コロナウイルスの影響で斎館への来訪者が減少し提供する機会がなくなっていた山菜を、遠方からの来訪が叶(かな)わない人をターゲットに開発された。SAIには山菜や山の恵みを意味する「菜」、清め・精進潔斎を表す「斎」、循環・再生の「再」、3つの「さい」の意味が込められている。

 同日の発表会には市や地元観光協会などの関係者約20人が出席。同神社職員や高城代表らが商品の開発経緯、概要などを説明したあと、伊藤料理長が同商品を調味料として使用したアレンジ料理を披露。山ウドのみそをマヨネーズに混ぜ、タルタルソースにしてエビフライにのせたり、溶き卵に混ぜて卵焼きにするなど、家庭でも簡単に調理できる手軽さや活用の幅広さを伝えた。参加者は料理を写真に収めたり、レシピに耳を傾けてメモを取ったりしていた。

 伊藤料理長は「コロナの影響で来訪が減り、開館自粛の時期もあって山菜が採れても提供できない状況が続いた。山の幸が無駄になってしまうことや山菜を採ってくれる人のことを思うと、何らかの形にして皆さんに届けたいと思っていた。SNSやホームページなどでも発信していきたい」と話した。今回披露したアレンジ料理は来年、12年に一度巡って来る「出羽三山丑歳御縁年」にちなんだ特別メニューとして、斎館での提供を視野に入れていきたいという。商品は1個850円(税別)で、手作りの稲わらでパッケージされた3種セット(2400円、税別)も用意。現在、専用ホームページ「出羽三山のある暮らし」での受注を始めており、注文を受け次第製造し、発送される。斎館でも販売し、今後、地元商店街などに販路を広げていく。詳細は同ホームページまで。

出羽三山地域で採れた山菜などを使った新ブランド「SAI(サイ)」の商品

鶴岡市の出羽三山神社羽黒山参籠所斎館で行われた商品発表会。伊藤料理長が商品を使った料理を披露した

関連記事

紀伊民報社

後輩に、想いよ届け 統合中の建設記念で催し

 和歌山県印南町教育委員会は12日、同町印南の宇杉ヶ原団地周辺に造成中の統合中学校建設予定地で、統合中学校建設記念イベント「4校の伝統を新設校へつなぐ 石に想(おも)いを込めて」を開いた。統合す...

細部まで精巧「船の模型」 苫信本店で展示 苫小牧

 苫小牧信用金庫本店(表町)でロビー展「船の模型作品展」が開かれている。模型の制作者は、昨年11月に亡くなった中村五郎さん(享年95)と、娘婿の澤谷佳典さん(69)=市花園町=。木材で細部まで精巧...

帯広大谷短大の山本さんレシピ地域賞 全国「チー1グランプリ」

長いもとゆりねと納豆の春巻き  チーズとご当地食材を使った全国料理レシピコンテスト「第13回チー1グランプリ」(チーズ普及協議会など主催)で、帯広大谷短期大学(大森行雄学長)地域共生学科食と栄養...

荘内日報社

地元役者の名演 見えにファン沸く 黒森歌舞伎 酒田 正月公演

 酒田市黒森地区に伝わる農民芸能「黒森歌舞伎」(県指定無形民俗文化財)の正月公演が15、17の両日、同地区の日枝神社常設演舞場で上演され、地元住民のほか県内外から大勢の歌舞伎ファンが訪れ、地元役者の名...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク