全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

長野日報社

信州大・伴野教授の「スーパー赤果肉リンゴ」 来春までに品種登録決定へ

品種登録のめどが立った2系統の「スーパー赤果肉リンゴ」と品種改良した伴野潔特任教授

 果肉が赤いリンゴを研究する信州大学農学部の伴野潔特任教授(65)=果樹園芸学=が昨春、農林水産省に出願した「スーパー赤果肉リンゴ」2系統の品種登録が来年3月までに決定するめどが立った。伴野教授は「県内の農家に苗木を配り試験栽培を始めた。新品種がリンゴの消費拡大や農家を元気付ける起爆剤になれば」と期待している。

 正式な登録を待つ2品種は伴野教授が開発した品種「ハニールージュ」と、北信の農家が開発した品種「いろどり」を交配させた親の木計62系統から選んだ子の木の「IHR17」と「IHR32(スーパースター)」。今月1日には農水省の担当者が訪れ、2品種の木や果実の状態を確かめる最終的な調査を行った。

 2品種とも収穫期は10月上旬。「IHR17」は小玉で赤の色素が強くて酸度が高く、醸造酒のシードルやジャムなどの加工用に適す。「IHR32」は大玉で糖度が高く、生食のほか、シードルの原料にも使える。赤色の成分はポリフェノールの一種のアントシアニンで、2品種とも表皮や果肉に多く含まれている。

 すでに伴野教授は2品種の苗木を増産。昨年から今年に掛けて県内18農家に348本を提供し栽培に入った。収穫したリンゴは淡いピンク色をしたロゼタイプのシードルの原料になる予定だ。教授は「シードルは生食に比べて利益率が高い。醸造には味のキレを出す酸味とコクを出す渋みが必要で、2品種を合わせて使うと良質のシードルになる」と話す。

 伴野教授は約20年前、リンゴの果肉が「栽培種は白く、野生種は半数以上が赤い」特徴に着目。品種改良の末、国内外の研究者に先駆けて果肉が濃い赤色の食用品種を開発した。今後は「さらに赤色が濃く、糖度と酸味が調和した生食用の次世代スーパー赤果肉リンゴを開発したい。現在苗木を育成中で2年後には発表できそう」と述べた。

関連記事

たき火や工作楽しむ ガンケ山の開放事業始まる 安平

 安平町追分地区の遊び場プレーパーク「ガンケ山」で19日、今年度の開放事業が始まった。町内の親子連れなど約30人が訪れ、たき火の体験や工作などを楽しんだ。  ガンケ山は、地域住民の有志でつくる...

自作三輪車またがり"再起動" 音更の83歳鷲北さんアスパラ継続

 自作の収穫用三輪車にまたがり、ビニールハウスで丹精込めて育てたアスパラガスを収穫する音更町然別北の鷲北正一郎さん(83)。共に作業してきた妻の体調不良を理由に、昨季で二十余年続けたアスパラ栽培に...

宇部日報社

日の出保育園の年長児 イラストでレノファ応援、田邉、板倉選手にプレゼント..

 日の出保育園(大池美恵子園長)の年長児18人が22日、レノファ山口FCを応援するイラストを描き、同園を訪れた田邉光平選手と板倉洸選手にプレゼントした。  山陽小野田市立サッカー交流公園「お...

荘内日報社

新種の可能性 コブシの変種咲き喜ぶ 「大切にしたい」 羽黒小

 鶴岡市の羽黒小学校(八渡宗一郎校長)で新種の可能性がある「変種のコブシ」の花が咲いた。南庄内で植生を調べている大類雄一さん(76)=鶴岡市青柳町=が羽黒町川代山で見つけ、挿し木をして育てたもので2年...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク