ボルネオ原産のラン科植物ディモルフォルキス・ロウィーが、石垣島蘭趣味の会会長の宮良祐次さん（79）＝石垣市登野城＝宅で栽培から７年目にして初めて開花した。

　ディモルフォルキスは、ギリシャ語で「二つの形のラン」という意味で、２色の花をつけるところに由来する。

　宮良さんは７年前、「ラン博士」と慕う理学博士（ラン細胞遺伝学）の唐澤耕司さんから数十㌢の苗を譲り受け栽培を開始。今では草丈１・５㍍に生育し、肉厚の葉が左右交互に出ている。

　葉の付け根から花茎が４本下向きに伸びており、このうちの３本に92輪の花が咲いた。全体では八分咲き。葉の付け根部分に黄色、そこから先に赤褐色の花を付けている。

　宮良さんは「１週間くらい前から咲き始めた。めったにお目にかかることはないので感動している。八分咲きなので楽しく眺めたい」と話している。