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生産振興目指す「越沢三角そば」商標登録

 鶴岡市温海地域の越沢地区で伝承されている在来作物のソバが、「越沢三角そば」として商標登録された。地区を挙げてブランド化を進めようと、越沢自治会(伊藤善一郎会長)が昨年7月に特許庁へ出願していた。地元の名前を冠したソバの商標登録を機に越沢地区では、ブランド名を生かしたそば粉の販売や加工品の開発なども視野に入れ、さらなる生産振興を目指し、地域活性化につなげていく。

 地元で「三角そば」「地そば」と呼ばれてきた越沢三角そばは、古くから自家採種によって代々伝えられてきたソバ。県内で広く栽培されている「でわかおり」と比べ、草丈が長く実は小さいが、粉にする際の歩留まりが高く、ナッツ(木の実)類のような風味があり、味が濃いのが特徴。2016年に山形在来作物研究会長の江頭宏昌山形大農学部教授によって、県内では「来迎寺在来」「最上早生」に次ぎ3例目のソバの在来作物として確認された。

 栽培されたソバは、ほぼ全量が越沢自治会で運営する「まやのやかた」で打って提供され、県内外から多くのそば好きが訪れている。 越沢自治会は、地区で大切に受け継がれてきたソバを生かして地域活性化を図ろうと、商標登録を出願。先月11日付で登録された。

 16年当時、生産者3人、作付け約2・5ヘクタールだった越沢三角そばが、現在は生産者14人、約9ヘクタールまで拡大。名峰・摩耶山(1019メートル)の豊富な湧水で潤される棚田に、水稲とともにソバ畑が広がっている。生産者で組織する「まやのやかた越沢三角そば生産組合」の野尻善共組合長(65)は「越沢の名を付けた商標が登録されたことで、さらに良いソバを作らねばといった責任とともに生産にも力が入る。自信と誇りを持って売り出したい」と話す。同組合は、県の6次産業化の補助事業を活用して新たな製粉機も導入したばかりだ。今後はブランド名を付けたそば粉の地区外への販売や、そば粉を使った新商品開発などを加速させる考えで、野尻組合長は「越沢三角そばの乾麺も開発したい」と意気込む。

 まやのやかたでは31日(土)と11月1日(日)の2日間、恒例の「越沢新そばまつり」を開催する。新型コロナウイルス感染症対策のため、今回は県内在住者を対象に両日とも200人限定の事前予約制とした。予約申込窓口のあつみ観光協会=電0235(43)3547=は「時間制で両日とも残りわずか」と話している。

商標登録された「越沢三角そば」の実

越沢地区の棚田に広がるソバ畑=9月13日

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