懸命なサケ間近で 魚道に遡上 十勝川
ととろーどの魚道を力強く進む秋サケ
十勝川に、今年も秋サケが遡上(そじょう)している。体長70センチにもなるサケが産卵のため、必死に上流を目指している。
十勝川河口から約43キロ上流に位置する魚道観察室「ととろーど」(幕別町相川127)では、ガラス越しに、サケがさかのぼる様子を間近で観察できる。施設の管理人岩堀嘉典さん(75)によると、昨年は1日で500匹以上を観察した日もあったが、今年は例年になく少なく、今月上旬は1桁台が続いた。
それでも、雨で川の水位が上がった5日は約90匹、6日は約60匹を確認。魚道の強い流れを鉄砲玉のように越えていくサケがいる一方、流れに押し戻される姿も見られた。
栃木県に住む男性(40)は10年近く、仕事で十勝を訪れた際に立ち寄るといい、「力強く泳いでいく姿は何度でも見たい」と話していた。
サケの遡上は今月末ごろまで続く。同施設の開館時間は午前9時半~午後4時半。無料。問い合わせは管理する十勝エコロジーパーク財団(0155・32・6780)へ。
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