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紀伊民報社

地域ブランド「和歌山梅酒」に69銘柄

地理的表示「和歌山梅酒」を名乗れる銘柄かを審査する評価委員(5日、県庁で)

 国税庁から「地理的表示(GI)」に指定された地域ブランド「和歌山梅酒」に5日、県内22社の69銘柄が初めて認定された。県内の梅酒製造会社でつくる「GI和歌山梅酒管理委員会」による第1回審査会で、風味や味わいなどを審査した上で認めた。各銘柄はこれから「和歌山梅酒」を名乗り、魅力を全国や海外にアピールしていく。

 GIは、産地の特性を生かした産品について、地域ブランドを独占して使用できる制度。消費者からの信頼性の向上や、海外へのアピールなどが期待できる。「和歌山梅酒」は国税庁から9月にGI指定を受けた。酒類では全国13番目で、梅酒では初めて。
 名乗ることができるのは、香料などは使わず、県内で収穫された新鮮な青梅や完熟梅を一定割合以上使用していること、県内で一定期間以上漬け込むことなどの条件を満たし、さらに官能審査をクリアした銘柄。管理委員会は5日、県庁で初めての「官能審査会」を開いた。
 委員会のメンバーや大阪国税局の関係者ら11人が評価委員を務め、製造会社や銘柄を伏せたそれぞれの梅酒を少しずつ口に含み、慎重に審査。「爽やかな風味」「力強い味わい」「甘味と酸味のバランス」などを5段階で評価し、平均で3・0を超える銘柄を合格とした。
 その結果、申請があった69銘柄すべてが、審査をクリアした。専用のロゴマークを付けて販売でき、全国で初めて梅酒のGI認定商品を名乗ることが可能になった。このうち6銘柄は7年以上熟成させた「長期熟成」と認定した。
 管理委員会副会長で、この日評価委員を務めた中田食品(田辺市)の中田吉昭社長は「それぞれの銘柄に、顕著な個性があり、紀州の梅酒として発信していけるいいものがそろっていることを改めて確認した。世界中に和歌山梅酒の良さを広めていけるよう、頑張っていきたい」と話した。
 管理委員会会長を務める中野BC(海南市)の中野幸生会長は「和歌山の梅は世界最高で、その梅酒なので、海外にも広められる。ロゴマークが認知されていけば、和歌山の梅産業はもうちょっと活気づくと思う。今後は『和歌山梅酒』の中で競い合うこともしたい」と期待を寄せた。
 第2回審査会は今年中に開きたいとしている。

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