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苫小牧市のウトナイ湖 130年ぶりにタンチョウのひな

日本野鳥の会は1日、苫小牧市植苗のウトナイ湖サンクチュアリ内の湿地で、タンチョウのひなを130年ぶりに確認したと発表した。同湖を含む周辺地域で親子の姿が確認されたのは初めて。同サンクチュアリで営巣、産卵した可能性が高く、中村聡チーフレンジャーは「住宅や工場が近くても、タンチョウが住める貴重な湿地環境が残されている」と強調した。

ウトナイ湖周辺で確認されたタンチョウの親子。右にいるのがひな(日本野鳥の会提供)

 今年5月26日、レンジャーの1人が同サンクチュアリで、まだ飛べないひな1羽を連れた親鳥を確認した。1カ月後にも同じ場所に親子がいた。営巣は確認できていないが、広い湿原と外敵が近づきにくい環境、豊富な食物が繁殖を可能にしたとみられる。9月6日にも、湖周辺で同じ親子とみられるタンチョウが見られ、ひなは飛べるようになっていた。

 これまでウトナイ湖周辺で確認されたのは、1羽や2羽でいる成鳥。同会によると、1881(明治14)年の記録に「美々でタンチョウが生息し、繁殖している」との記述があることから、ひなの確認は約130年ぶりとみられる。

 中村レンジャーは「タンチョウが繁殖できる湿地の保全を進めたい」と話すとともに、カメラマンや観察者には「安心して子育てできるよう湿原に分け入るのはやめてほしい。温かく見守って」と呼び掛けている。

ウトナイ湖周辺で確認されたタンチョウの親子。右にいるのがひな(日本野鳥の会提供)

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