VRで認知症疑似体験 当事者の世界知る 市職員が研修

バーチャルリアリティーで認知症の人の世界を疑似体験する市職員ら=1日午前、市役所
バーチャルリアリティー(VR)の技術を使った認知症についての研修会が1日、市役所であり、参加した市職員はVRを通して物忘れや幻視などの症状など認知症がある人たちの世界を疑似体験し理解を深めた。インタビュー映像では、認知症者が日ごろ生活する上で感じている課題に耳を傾け、当事者を取り巻く社会の問題点などをグループで話し合った。
距離感や平衡感覚を失う「視空間認識障害」では、車や階段などから降りる際にビルの上から落とされるような恐怖感に襲われる症状を体感。場所や時間が分からなくなる「見当識障害」では電車で移動中、今どこにいて、どの駅で降りるのか分からなくなる不安な状況が再現された。「レビー小体病」がもとで起こる幻視では、実際にはいない人やない物が見えてしまう世界を目の当たりにした。
講師は、ことしから市内で訪問介護事業や居宅支援事業などを行っている㈱シルバーウッド(本社・千葉)の代表取締役社長・下河原忠道氏。多くの認知症高齢者が施設に預けられている現状について「認知症に対する偏見が社会の中にある」と強調。「認知症になると、これまでの世界が変わってしまう。われわれがもっと想像力を働かせて相手の立場に立って考えなければいけない」と地域社会の変化を期待した。
「認知症の人が失敗しても怒らないでほしい」「役割を全部奪われてつらい」など当事者の声も紹介。「認知症の人は私たちと少しも変わらない存在で生命の尊厳と自由な自己実現を願い、生きがいを求めている」と訴えた。
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