夕空に「風の根」 幻想的な反薄明光線現象

八重山で「風の根」と呼ばれている反薄明光線現象=20日午後、登野城
20日の午後6時50分ごろ、石垣市内の東の空で雲に隠れた太陽の光が雲の切れ間などから漏れ、太陽と正反対の方向に光線の柱が放射状に伸びて見える「反薄明光線」現象が確認された。八重山では「風の根(カジヌニィー)」と呼ばれている。
石垣島気象台によると、日の出や日没直前など地平の方向に雲があるときに起きる現象で、積乱雲が発生する夏場に確認されることがあるという。
太陽光線をさえぎるほどの厚みかつ切れ間のある雲の発生が必要で、目に見えない水滴が多数浮遊した状態が光の道全体に分布するなど条件が限られている。
八重山には、天気にまつわることわざ「風根が現れるのは大風の兆し」が残っており、かつて島の人々は「風の根」が空に現れると台風が接近していることを知り、恐れていたとされている。
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