田原市のフリースクール・通信制高校「ゆずりは学園」（沓名和子学園長）は17日、同市大草町の体験牧場「ピッコロファーム」で、馬との触れ合いをテーマに体験授業を開いた。参加者は世話などを通して動物との意思疎通を体感した。 　同校で学ぶ５人が、牧場を営む長江清仁、久美子さん夫婦から身辺の世話について教わった。 　厩舎内の清掃では、床に敷いたおがくずから、ふんを丁寧に選り分け、清潔できれいな寝床に直した。

　この日は「まるちゃん」こと、セラピーホースの「アルピナＪｒ．」（日本ポニー種）を相手に毛並みの手入れに挑戦。毛の流れに沿って背中を優しくブラッシングすると、まるちゃんは鼻先を伸ばして気持ち良さそうな表情を浮かべた。 　パドックでの体験乗馬では、清仁さんの手ほどきで騎乗した。股関節を生かしピンと背筋を伸ばす姿勢を維持しながら、人馬一体となって優雅にパドックを周回した。 　岡部心暖さん（17）は「正しい姿勢で乗らないと落ちてしまうので最初は苦労した。毛並みの手入れで気持ち良さそうな反応がかわいかった」とよろこんだ。 　新型コロナウイルス感染拡大に伴う一時休校から明けて最初の対面授業となった。体験授業は計４回開く。