音でシカ衝突事故防止 道科学大・松崎教授ら帯広で実験
シカのロードキル回避を狙い、スピーカーから嫌がる音を出しながら行った走行実験
北海道科学大学(札幌)の松崎博季教授(帯広市出身)の研究室は15日、エゾシカと車両の衝突事故防止へ向けた実験を帯広市内で行った。サイドミラーにスピーカーを取り付け、シカが嫌がる音を流しながら走行し、音が届く範囲などを調査した。
車内だと聞こえず、狙った所に音を届けるスピーカーを用い、音を流しながら道路を時速約60キロで走行。クマの鳴き声や雷、人工音など7種類の音で実験し、100メートル先まで聞こえるかどうかを測定した。結果、クマの鳴き声や草を踏む音などは車の走行音に消され、シカの鳴き声や人工音は聞こえることが分かった。
実験結果を基に効果的な音を選び、今後、シカがいる場所で実験を行う。同じ音だとシカが慣れてしまうため、嫌がる音をランダムに流せるようなスピーカーの開発を進めたい考え。
松崎教授は「一般車両にも取り付けやすいスピーカーになるよう実用化を目指す。運送会社さんにも協力を仰ぎ、実験を進めていきたい」と話している。
サイドミラーに取り付けられたスピーカー
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