クジラのにぎりを食べる利用客（和菜処　あさの）

　旬のクジラ料理をお得な価格で味わえる「くじら祭り＆くしろの鯨　味めぐり」が１０日、釧路市内の飲食店で始まった。開催期間は１２日まで。

　釧路沖では８月２０日から商業捕鯨でミンククジラ漁が行われているが、秋に捕れるクジラはマイワシなどの餌を豊富に食べているため脂が乗っておいしいと評価が高い。くじら祭りは釧路をクジラのまちとして盛り上げようと、市や水産関係者でつくる釧路くじら協議会が開いているもので、今年で１１回目。

　今年は市内の３４店舗が参加し、期間中、くじら祭り特別メニューを５００円（税別）で１日限定２０食提供する。また、くじら祭り特別メニューを含む鯨料理を注文すると抽選の応募券がもらえ、後日行う抽選会で食事券や鯨肉加工品詰め合わせが当たる。

　初日に「和菜処　あさの」（愛国東４）でクジラのにぎりを注文した釧路市の中谷一美さん（６３）は「クジラは昔大衆食材だったが、今は作る人の技量もあって高級な味わいを楽しめる。クジラのイメージが変わった」と話していた。