喜界で瞬間風速41・2メートル 台風10号、奄美全域が暴風域に

台風が直撃し、暴風が吹き荒れた喜界島=6日午前9時半ごろ、喜界町の小野津漁港
大型で非常に強い台風10号は6日、奄美地方の全域を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら喜界島の東海上を北上した。喜界町で同日午後0時49分に最大瞬間風速41・2メートルを観測。瀬戸内町で70代男性が避難所準備中に転倒し、肋骨を折る重傷を負った。奄美群島の11市町村で最大約2万8千戸が停電。住家の屋根が飛ばされるなどの被害も発生している。各自治体が開設した避難所には午後3時までに群島全体で7151人が身を寄せた。奄美地方の北部と南部は同日夜までに暴風域を抜けた。7日明け方に風速15メートル以上の強風域を抜けるとみられる。
名瀬測候所によると、奄美地方は北部が6日午前5時ごろ、南部が同7時ごろに暴風域に入り、台風は南部に午前9時ごろ、北部に正午ごろ最接近した。最接近時の台風の中心気圧は925~935ヘクトパスカル。南部が同日夕方、北部が夜の初めごろに暴風域を抜けた。
同日の最大瞬間風速は喜界町のほか、奄美市笠利町で38・1メートル(午後0時43分)、同市名瀬で37メートル(午前11時39分)、瀬戸内町古仁屋で30・2メートル(午後0時47分)を観測したほか、各地で20メートルを超えた。
台風周辺の発達した雨雲が流れ込んで各地で大雨となり、1時間雨量は奄美市笠利町で午前10時37分までに27・5ミリを観測したほか、各地で20ミリ以上の強い雨が降った。
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