全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

八重山 カエル2種が新種と判明 独自の形成過程示す ヤエヤマヒメアマガエル ヤエヤマカジカガエル

新たに新種となったヤエヤマヒメアマガエル(左)とヤエヤマカジカガエル(富永篤准教授提供)

 京都大学の松井正文名誉教授と琉球大学の富永篤准教授の共同研究により、これまでヒメアマガエルとリュウキュウカジカガエルとされてきたカエルの八重山に生息する個体群がそれぞれヤエヤマヒメアマガエルとヤエヤマカジカガエルの新種であることが明らかになった。日本爬虫両棲類学会が発行する「Current Herpetology」に8月25日付で掲載された。2種が新種となったことで八重山と奄美大島から沖縄本島にかけての中琉球との間で共通する種はいなくなった。

 ヤエヤマヒメアマガエルはヒメアマガエルに比べ体が大きく、後肢がやや短い。腹面の斑点の模様が喉から腹部まで広がるなどの特徴がある。

 ヤエヤマカジカガエルはリュウキュウカジカガエルに比べ頭部が相対的に小さく、下顎の縁の黒い斑点が多いことなどで見分けられる。

 両種は、与那国島を除く石垣島や西表島、波照間島などに生息。今回の発見で日本で見られるカエルは50種となった。

 ヤエヤマヒメアマガエルは低地から山地にかけての森林、草原などに生息し主にアリを獲物とする。日本一小さなカエルだがその鳴き声は大きい。オタマジャクシの体はやや扁平(へんぺい)で、目は左右両端にあり、胴体は透明で内臓が透けて見える。

 ヤエヤマカジカガエルは低地から山地までの草原、森林、河川のほかに排水溝などさまざまな環境に生息。オスよりもメスの方が大きく、体色は褐色や黄色などで美しい声で鳴く。

 富永准教授は「八重山は中琉球とは違う種の形成過程があるということだ。八重山の独自性があらためて示された」と話した。

関連記事

豊橋技科大の半導体研究所「アイリス」新工場とオープンラボ開所

 豊橋技術科学大学は12日、次世代半導体・センサー科学研究所「IRES²(アイリス)」の新工場とオープンラボの開所式を開いた。半導体人材の育成や産学官金連携の拠点とする。  研究所は技科大敷地内...

11月9日開催を決定 第4回17ENDハーフマラソン 来月1日から申込受付 実行..

 第4回宮古島市17ENDハーフマラソンin伊良部島の11月9日開催が決定した。同実行委員会の総会が11日、市役所で開かれ、大会要項や予算案を原案通り承認。参加定員はA~Cの3コースで前回大会から各1...

北羽新報社

能代市内の小中学校で「天空のまんぷく給食」 障害者らが造ったみそ使用

 能代市内の小中学校で12日、同市鰄渕の能代地域生活支援センターの就労支援B型事業を利用する障害者らが造ったみそを取り入れた「天空の能代まんぷく給食」が提供された。児童生徒は給食を平らげ、ふるさ...

OB会が25万円寄付

 夏の甲子園大会出場を目指す第107回全国高校野球選手権大会(主催・沖縄県高等学校野球連盟、朝日新聞社)が14日に開幕するのを前に八重山商工高校野球部OB会(与儀博樹会長)は11日、同校を訪れ、同校野...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク