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サンマ不漁 我慢の秋 卸値5割高 売れ行き3割止まり

 今年も道東沖で本格的な漁期を迎えた秋の味覚・サンマが、不漁のため食卓から遠のいている。海水温度の上昇による回遊ルートの変化などが原因とみられている。影響を受ける小売店や飲食店の中には、加工品やイワシなど別の魚の販促を強化する動きもある。

鮮魚売り場でサンマを選ぶ買い物客。今年は新型コロナウイルスの影響からパック売りとなっている

 帯広市内のダイイチ白樺店では1日、根室産生サンマを1パック(3匹入り)626円で販売。買い物に来た帯広の女性(67)は「去年は2回食べたけど、今年はまだ我慢かな」と購入をためらった。

 同社は例年より10日ほど遅い8月下旬から生サンマの販売を開始し、売れ行きは前年の3割程度にとどまる。この時期はサンマのほか、秋サケ、イカなども売れ筋だが、今年は秋サケも水揚げ量が少なく、苦戦を強いられている。同社は「影響は大きい。相場の変わらない加工品や冷凍もので売り上げを確保していきたい」(水産担当バイヤー)とする。

 帯広地方卸売市場では、例年より5日ほど遅れて生サンマの取引を始めた。入荷量は前年の半分以下といい、1匹100グラムほどと細身のものが目立つ。価格も昨年の1.3~1.5倍と上昇。小澤直樹常務取締役(水産部担当)は「海水温の上昇で魚の回遊ルートが変わっている。近年は乱獲により資源自体が減っているとされる上、漁場が変わった影響で不振が続いているのでは」と分析する。

 回転ずしチェーン「なごやか亭」を運営する三つ星レストランシステム(釧路市)の帯広支社では、提供が例年より2週間ほど遅れた。同支社は「入荷量が少なく、値段も張り、脂の乗りもまだ良くない。本来であればトップテンに入る人気のすしネタだが、クオリティーを担保するためにも、提供は見通しが立たない」とする。しばらくは「イワシや生の光り物など他の状態のいいものをアピールしていく」と話す。

 水産物卸売りのくまだ(旭川市)が運営する帯広市内の飲食店「銀シャリ亭くまだ」では、1年を通して冷凍サンマを使った定食を定番メニューとして提供している。ただ、サンマの漁獲量が少ないことから、冷凍サンマへの影響も懸念。同店は「他のメニューに切り替える可能性もある」としている。

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