全国住みよさランキング 苫小牧市 道内3位 「快適度」「利便度」が高評価
東洋経済新報社(東京)が全国の市・特別区812市区を対象に各種統計資料から独自に算出する「住みよさランキング2020」で、苫小牧市の道内での順位は前年より4ランクアップし、3位だった。公園の広さや人口当たりの小売り販売額の高さ、市の財政力の良さなどが高評価につながった。
苫小牧市の全国総合順位は前年より21ランクアップし、174位。項目別に見ると、「快適度」が2ランクアップし全国2位だった。算出指標のうち、市民1人当たりの都市公園面積の広さが同1位。汚水処理人口普及率(全国44位)、気候(同200位)、水道料金(同276位)、転入・転出人口比率(同331位)も高水準だった。
項目別で次に高評価だったのは、「利便度」で全国127位。前年より2ランク下がったが1人当たりの小売り販売額(同102位)、大規模小売店舗面積(同123位)、人口1000人当たりの飲食店数(同224位)は上位だった。
「富裕度」は全国424位で、前年の533位から大幅に上昇。総務省の18年度市町村別決算状況などに基づく財政力指数(同241位)、人口当たり法人市民税(同202位)などが、順位を押し上げた。
病院・一般診療所病床数や介護老人福祉施設などの定員をはじめ、子どもの医療費助成対象年齢、所得制限の有無や刑法犯認知件数、交通事故件数などから算出する「安心度」は全国652位で、3ランクダウンした。
同社の担当者は「苫小牧は快適度と利便度が高いのが特徴。快適度の指標に今回加えた年間最深積雪の項目が、雪の少ない苫小牧にはよかった」と指摘。「市の財政状況も、道内ではトップクラス」と述べた。
道内の総合順位ベスト10は次の通り。かっこ内は全国順位。
(1)室蘭市(124位)(2)帯広市(146位)(3)苫小牧市(174位)(4)稚内市(179位)(5)名寄市(203位)(6)千歳市(243位)(7)士別市(265位)(8)北斗市(314)(9)函館市(325位)(10)網走市(333位)。
ランキングは、各種公的統計データから、同社独自の20の指標で「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の項目別に順位を算出。20年の全国総合1位は石川県野々市市だった。
関連記事
デイゴ満開 宮良の「なごみの里」
石垣市字宮良で社会福祉法人沖縄松楓会が運営する特別養護老人ホーム「なごみの里」で、デイゴの花が見ごろを迎えている。 サンダンカ、オオゴチョウとともに県の三大名花であるデイゴ(マメ科、方言...
SL冬の湿原号、利用好調 昨年度並み1万3545人【釧路市】
JR北海道釧路支社(戸川達雄支社長)は、今年度釧網線で運行した人気観光列車「SL冬の湿原号」と「流氷物語号」の利用状況をまとめた。同支社によると、冬の湿原号は、過去10年間で最多となった昨年度と...
諏訪大社上社本宮の重文保存修理事業 3期工事を来月本格開始
諏訪大社は4月から、上社本宮(長野県諏訪市)の重要文化財保存修理事業の3期工事を本格的に始める。3期工事は、勅願殿、勅使殿、五間廊、神楽殿、天流水舎の5棟に対して、耐震補強の基礎工事や建物の...
「かみしほろ」3年ぶり1位 道の駅満足度総合ランキング
旅行情報誌「北海道じゃらん4月号」(リクルート北海道じゃらん発行)の「2024年道の駅満足度総合ランキング」で、「道の駅かみしほろ」が3年ぶりに1位になった。運営する指定管理者の観光地域商社「k...