クジラ漁妨害に備え訓練

違法行為を想定した訓練で反捕鯨活動家の船に迫る海保のゴムボート(28日、太地町で)
第5管区海上保安本部が28日、9月1日から和歌山県太地町で小型鯨類の追い込み網漁が始まるのを前に、太地漁港周辺海域で反捕鯨活動家による違法行為などを想定した訓練に取り組んだ。
訓練には、田辺や串本の海保、太地町漁協などから計約40人が参加した。海保のゴムボートによる基本的な操船訓練に続き、転覆したカヤックに乗っていた人を救助したり、発煙筒を投げ付けるなどの妨害行為をした反捕鯨活動家の船を海保のヘリコプターやゴムボートで追跡したりする訓練を実施。海保のゴムボートが反捕鯨活動家の船を左右から挟み込んで乗り込み、公務執行妨害で現行犯逮捕する訓練で締めくくった。
田辺海上保安部の上野春一郎部長は「海上に抗議活動が出てきた時にもしっかりと対応できるよう訓練に取り組んだ」と話した。
太地町漁協太地いさな組合の田中清仁組合長(53)は「皆さんの協力があって安心安全に操業できるので感謝している」と話していた。
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