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荘内日報社

庄内産スダチ生産拡大を 「北限のすだち」でブランド化へ、関係者栽培見学会

 「庄内産北限のすだち」と銘打ち、県庄内総合支庁が栽培と利用の拡大を目指しているかんきつ類の一種「スダチ」の栽培見学会が25、26の両日、酒田市浜中にある同支庁産地研究室で行われた。栽培に取り組む生産者や利用する側となる旅館、飲食店、青果店の関係者らが合わせて約30人参加し、収穫間近となったスダチの栽培状況などを確認。参加した料理人は「スダチは庄内浜の地魚に添えるなど一年を通して使いたい。地元産スダチの生産拡大に大いに期待している」と話した。

 同研究室によると、国内のスダチの生産は徳島県が8割を占め、他に大分県や高知県などで生産されている。地球温暖化が進む中、庄内地域での栽培の可能性を探ろうと、同研究室が「北限のすだち」としてブランド化を目指そうと2010年から試験栽培に取り組んでいる。研究室のほ場では成木となった6本の木から、昨季年は計1万1000個が収穫され、庄内地域の青果店などを通じて飲食店や宿泊施設に提供された。

成木にたわわに実り収穫間近となったスダチ

 庄内地域では鶴岡市朝日地域、三川町、遊佐町の計11軒の農家が3年前から栽培に取り組んでいる。まだ幼木で本格出荷には至っていない。

 見学会は、庄内地域の新たな食材として期待される「北限のすだち」について、理解を深めてもらうとともに、認知度向上を図ろうと、同支庁の「食の都庄内」ブランド戦略会議が企画。 参加者は、研究室のほ場で、たわわに実り収穫間近となったスダチの生育状況を視察し、徳島県より1カ月ほど遅い9月上旬から10月上旬までが収穫期となることや、収穫後に果皮を1週間程度乾燥させ、果汁を搾りやすくする「予措(よそ)」の方法などの説明を受けた。栽培を始めた農家の人たちは肥料を与える時期や回数、害虫対策などについて盛んに質問していた。

産地研究室の「北限のすだち」の栽培と生育状況を見学する参加者=26日、酒田市浜中

 研究室のスダチを使ったシャーベットとジャムの試食もあり、「爽やかな香りとさっぱりした風味がおいしい」と好評だった。参加した、あつみ温泉たちばなやの齋藤聴取締役料理長(58)は「庄内浜の焼き魚やお造りに添えたり、鍋料理に使ったりと利用幅は広い。地元産『北限のすだち』として地産地消が進めば、お客さんからも喜ばれる。ぜひ、生産量を増やしてほしい」と期待を込め話した。

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