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荘内日報社

酒田市の南洲神社入り口看板 鹿児島銀行の寄付で修復

鹿児島銀行の寄付で修復された南洲神社の看板。右は水野理事長

 幕末の英雄・西郷隆盛(南洲、1827―77年)を祭る酒田市飯森山二丁目の南洲神社で、入り口の看板が、西郷の故郷・鹿児島県鹿児島市に本店を置く鹿児島銀行の寄付によって修復された。旧庄内藩士が西郷の教えを「南洲翁遺訓」にまとめた縁で交流を深めてきた庄内と鹿児島。地元の関係者は「先人が築いてきた心と心の交わりがまた形になり、うれしい」と感謝している。

 庄内は戊辰戦争で会津と共に新政府軍の標的となり敗れたが、庄内への戦後処置は会津に比べ寛大だった。それが西郷の指示によるものと知った旧藩主・酒井忠篤らは鹿児島に行って西郷に学び、その後、元中老の菅実秀が中心になって西郷の教えを「遺訓」にまとめ、全国に配った。

 南洲神社は、遺訓に感銘を受けた元教員の長谷川信夫氏が中心になって1976年6月、自宅敷地内に鹿児島の同神社を分霊して創建。遺訓を仲間と学び合う中で、西郷をより身近に感じていたいという願いに基づく創建のため、神社を管理している荘内南洲会(水野貞吉理事長)は宗教法人ではなく、公益財団法人となっている。

 水野理事長によると、今回は、鹿児島銀行の上村基宏頭取が昨秋、同神社を訪れた際、鹿児島から遠く離れた東北の地で西郷を大切にしてくれていることに感激。帰郷後の12月初め、同じ地方銀行として交流のある荘内銀行(本店・鶴岡市)を介し、看板修復を申し出た。看板は神社創建時に作られたもので、塗装が剥げるなど老朽化していたが、会員の会費で細々と運営している南洲会では「直したくても、経費の捻出が難しかった」(水野理事長)という。

 工事は今月6―20日に行われ、完成した。白地に黒々とした文字で「南洲神社」と鮮明に書かれた。

 このほど鹿児島を訪れ、上村頭取に感謝を伝えてきたという水野理事長は「西郷先生と菅先生をはじめ、先人が築いた鹿児島と庄内の心の交わりが今回また、このような形になり、うれしい」とする。今月からは西郷を主人公にしたNHK大河ドラマ「西郷どん」が始まり、神社への来場者も急増しているとのことで、「きれいな看板で迎えることができる。多くの人が訪れ、西郷先生の教えや先人の心の交わりに関心を持ってもらえれば」としている。

 神社に隣接する南洲会館には、西郷直筆の書や、沖永良部島への流刑時に使っていたという遺品などを展示、無料で公開している。

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