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長野日報社

「金鶏金山」を知って 八ケ岳総合博物館が紹介動画配信へ

金を採掘する人たちの居住地だった千軒平を訪れ、「鉱夫の墓」を見学するメンバー

 茅野市豊平の市八ケ岳総合博物館は、武田信玄の金山として知られる同市金沢の「金鶏金山」を動画で発信する。22日、金鶏金山の研究や現地踏査を重ねる北澤俊弘さん(76)=中大塩=とともに一帯を巡り、つるし掘り(露天掘り)跡などを撮影した。11月からの配信を予定している。北澤さんは「茅野市の宝だが、詳細を知る市民は少ない。動画で市内外の多くの方に知ってもらえたら」と期待している。

 信玄は、軍用資金を得るために信濃で積極的に金山開発をしたとされ、金鶏金山はその一つ。金の鉱脈が、鶏の形で埋蔵されているとの伝承で名が付いたとされる。金採掘が始まったのは1557年ごろとされ、武田氏の時代から昭和まで約400年にわたって採掘されてきた。

 鉱山跡は国有林にあり、同館が南信森林管理署の許可を得た上で入山し、至る所でカメラを回した。北澤さんの郷土史仲間も同行。砂金採掘用の水をためた堤跡から、鉱夫の小屋が数多くあった千軒平に向かい、再び林道に戻って大小200余りのつるし掘り跡を見物した。千軒平の出土遺物から、北澤さんは「ここは居住地兼作業所だった」と解説した。

 動画は、未来に残したい茅野の遺産を紹介する「ビーナネットChino」の「茅野レガシー」のコーナーで取り上げる予定。金山経営は軍事機密に類し、「文献が少なく企画展は難しい」(同館)とするが、「動画で(金鶏金山に関する)市民の認知度を高め、市外にも広く発信していきたい」としている。

 北澤さんは「金沢山一帯は鉱物資源の宝庫。歴史や価値が広く知られ、地域おこしにつながればうれしい」と話していた。

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