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戦争の悲惨さ訴え恒久平和願う

 今年で戦後75年―平和の尊さを再認識し、二度と惨劇を起こさない誓いを新たにしようと10日、「鶴岡市平和都市宣言記念の集い」が同市中央公民館で開かれた。市内在住の被爆者による凄惨(せいさん)な戦争体験の語りや、地元高校生による平和の詩の朗読などを通じて会場が一体となり、恒久平和を願った。

 旧鶴岡市が合併前に行った平和都市宣言をきっかけに、平和の尊さを考えてもらおうと1987年から毎年、戦争資料の展示などを行ってきた。戦後75年を節目に捉えた今年は、昨年立ち上がった有志らの強い思いで資料展示だけにとどまらず音楽演奏、詩の朗読も交えることでより同宣言の周知を図り、市民の胸に刻んでもらおうと大規模な集いとなった。

 この日は会場に約160人が詰め掛け、主催である同市を代表して皆川治市長も出席した。集いでは初めに鶴岡市平和都市宣言を参加者全員で唱和。続いて同市の藤島中学校令和元年度卒業生の有志31人が、みんなで考えた戦争の悲惨さや平和への思いをつづった詩を朗読。同中では平和学習を兼ねて沖縄県へ修学旅行に行っており、現地で詩の朗読を行うことが恒例となっている。詩では沖縄での地上戦に巻き込まれた学生たちを思い、今の「当たり前」の生活がいかに大切か、二度と戦争を起こしてはならないなどと会場いっぱいに響き渡るよう力強く訴えた。

 また15歳の時に広島県で被爆した、同市の洋画家・三浦恒祺(つねき)さん(90)による講話では、爆心地から4キロほどの地点で身に突き刺さるような鋭い閃光(せんこう)を浴び何が起きたのか分からず困惑したという原爆投下直後の様子から時系列で記憶をたどった。三浦さんは焼けただれた人たちに水を求められたが何も持ち合わせていなかったことを振り返り、「あの時、一滴でも水を持っていれば良かったと今でも思う」と自身の中でいまだに続く「戦争」を語った。

 ほかにも市内の朗読集団による茨木のり子などの詩の朗読やハープと二胡(にこ)で「さとうきび畑」の演奏、新型コロナウイルス感染拡大を懸念して映像出演となった鶴岡北高校音楽部による「花は咲く」の合唱も披露された。

藤島中学校の卒業生が平和を訴えるオリジナルの詩を朗読した

鶴岡市の洋画家・三浦恒祺さんによって被爆体験が語られた

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