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「どう見守るかが課題」 絶滅危惧のイシガキニイニイ

石垣島固有のセミ「イシガキニイニイ」に分布動向などについて報告された講演会=27日午後、米原公民館

 絶滅危惧種に指定され、市内米原地域の一部にしか生息が確認されていない石垣島固有のセミ「イシガキニイニイ」の特徴や分布拡大などを考える講演会(環境省石垣自然保護官事務所主催)が27日午後、米原公民館で開かれ、第一発見者の林正美埼玉大学名誉教授らが近年の生息状況を中心に報告した。  市の天然記念物に指定されているイシガキニイニイは1971年に米原で林氏が発見。90年頃に何らかの理由で個体数が激減したことから環境省が米原のヤエヤマヤシ群落の一部を生息地保護区として立ち入り禁止区域に指定。減少理由や個体の生態、他地域の分布詳細などについては現在も明らかになっていない。  希少なセミの現状に林氏は「発見当時は市内桴海の多くに高密度で生息が確認されていたが、現在は分布が拡大していないので危機的な状況にある。どう見守るかが課題」と指摘した。 大規模なモニタリング調査の実現には「科学的で正しい調査によって個体数を米原地域で増やしたい。そのためには市民からの情報も必要」と呼び掛けた。  琉球大学農学研究科の宮里有紀氏、東北学院大学の松尾行雄氏、農業環境技術研究所の山中武彦氏の講話もあった。  セミの種数は世界で約2500種。国内には36種。このうち石垣島10種、西表島9種、波照間島3種、与那国島4種が生息。イシガキニイニイは世界で最も分布域が狭いと言われ、その他にも「ヤエヤマニイニイ」も生息している。

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