感染予防グッズも配備へ 下諏訪町が避難所開設キット作製
防災ネットワークしもすわらの協力で感染症下を想定した避難所開設キットも作製中
新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中での避難所運営が課題とされる中、下諏訪町は、コロナ感染防止対策を見据えた避難所運営の見直しを進めている。感染症影響下では、各避難所の感染防止対策が必要不可欠になることから、大型テントや浄水器など感染予防につながる新たな防災用品を配備するとともに、避難者の受け入れ時に必要な感染予防グッズを一つにまとめた「感染症対応避難所開設キット」も作製し、各避難所に配備する計画だ。
町は、町内の防災士約130人で組織する「防災ネットワークしもすわ」などと協力し、避難所開設時に必要とされる物品をセットした「避難所開設キット」を製作。すでに町内45カ所の全避難所に配備を完了した。しかし配備を進める中で新型コロナウイルス感染症の脅威が拡大。このため町は感染症下を想定したコンテナキャリーケース1個に収まる開設キットも新たに作製することを決めた。
現在セット内容を選定している。現時点で▽マスク▽手指消毒液▽非接触型体温計▽フェイスシールド▽ゴム手袋-などを想定しており、できるだけ早い時期に全避難所への配備を行うとしている。
町は8月~10月にかけて町内全区で開催予定の感染症下を想定した避難所開設訓練で、実際にキットを活用する計画。同ネットの高橋敦子会長は「災害はいつ起きるか分からない。その場にいる誰もがちゅうちょなく実働できることが大切。キットは女性目線も取り入れ、訓練を重ねて内容のブラッシュアップを図りたい」と話している。
このほか、町は大型テント(幅6メートル、奥行3メートル)、手動式の浄水器を全避難所に配備。町内小中学校の体育館と下諏訪体育館には、移動式エアコンと発電機を配備する計画だ。
関連記事
致道博物館企画展「庄内藩と飛島」 江戸時代の歴史に焦点当て紹介
県内唯一の有人離島・飛島の江戸時代の歴史に焦点を当てた企画展「庄内藩と飛島」が、鶴岡市の致道博物館で開かれている。北前船の寄港地としての機能、島内で起きた境界争い、生活文化などを古文書や民俗資料...
初日から100人超行列 帯広・エスタ店開店 インデアン
藤森商会(帯広市、藤森康容社長)が展開するカレーショップ「インデアン」エスタ帯広店が19日午前9時50分、JR帯広駅に隣接するエスタ帯広西館にオープンした。開店を待ち望んでいた多くの客でにぎ...
地域新電力会社を来月設立 社名は「山口グリーンエネルギー」【山口】
山口市は18日、準備を進めてきた地域新電力会社について共同出資する民間企業や団体と合弁契約書を締結した。合わせて社名を「山口グリーンエネルギー」とし、4月1日付で設立すると発表した。 ...
伝統的農法・馬耕の「ビンゴ」天へ旅立つ 長野県伊那市
馬を使って田畑を耕す昔ながらの「馬耕」に取り組む長野県伊那市高遠町の横山晴樹さん・紀子さんの愛馬「ビンゴ」が16日、息を引き取った。21歳だった。ビンゴが横山さん夫妻の下に来たのは10歳のとき...