バスに抗ウイルス・除菌作業

座席やカーテンに薬剤を吹き付けるJR西日本広島メンテックの社員(中国ジェイアールバス山口支店で)
中国ジェイアールバス(前田昌裕社長、本社広島市)は、新型コロナウイルス感染防止対策として、保有する全バスの車内への抗ウイルス・除菌加工を施す作業を進めている。15日には山口市惣太夫町の山口支店で作業の様子を報道陣に公開し、安心・安全な環境整備をアピールした。
車内に施すのは、太陽光や人工照明などの可視光に反応し、強い酸化力でウイルスや菌の増殖を抑える光触媒。薬剤として座席やカーテンに吹き付け、昇降ドアの内側などには塗り込む。1回のコーティングで3年以上効果が持続するという。 山口支店では、山口と福岡、萩をそれぞれ結ぶ高速のほか、貸し切り、路線で計35台を保有している。作業はJR西日本広島メンテックの社員が8日から進め、18日には全車両を終える予定。
コロナ禍で乗客数が落ち込んでおり、路線バスは前年に比べて3割減、高速バスは半減という状況。JR新山口駅―東萩駅を走る高速「スーパーはぎ」号は先に運行を再開し、4月上旬から運行を休止している高速「福岡・山口ライナー」は、国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンに合わせ、23日から走らせる。
この他、同社では社員の体調管理とマスクの着用、バス車内と乗車券販売窓口への消毒液設置、車内の消毒と換気、運転席周りへのビニールカーテン設置などの感染予防対策を実施している。前田社長は「日本バス協会のガイドラインに沿って、さまざまな手だてを講じている。これまでバスや電車、飛行機内での感染は報告されていないが、さらに一歩進んで感染リスク低減を図っていくので、ご利用いただきたい」と語った。
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