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荘内日報社

7地域の味を地元出身者へ 来月上旬から「出羽ふるさと応援便」“出発” 出羽商工会

 出羽商工会(本所・鶴岡市大山、上野隆一会長)は新型コロナウイルス対策で、管内7地域ごとの物産をセットにして送る「出羽ふるさと応援便」を来月上旬から実施する。地酒や漬物、お菓子、果物、海産物などを、3000円、5000円の2種の価格で計約20セット準備し、古里の味を地元出身者らに届ける。

 新型コロナで消費が落ち込むとともに、移動の自粛で5月の連休や夏休み期間も帰省を控える人が多くなるとみられる中、古里の物産を届け、地元の経済活性化につなげる狙い。宣伝パンフレットの制作や送料などの経費は同商工会が負担し、売り手、買い手双方にとってお得な企画とする。地域ごとに3000円、5000円のセットを数種類ずつ準備し、首都圏の古里会を通じ地元出身者らにPRしてもらう。

 セットは例えば、▽藤島=庄農うどんセット(庄内農業高の生徒が作る庄農うどんや、トビウオだし、豚肉など)▽大山=尾浦晩酌セット(地区内4蔵元の地酒、麦切り、漬物など)▽三川=みかわのおにぎりセット(つや姫の米飯パックと藻塩など)▽朝日=月山ワインセット(月山ワイン、山ぶどう果汁など)▽櫛引=くしびき葉月セット(茶豆、デラウエア、漬物、餅など)▽羽黒=羽黒スペシャル(地酒、漬物など)▽温海=摩耶山と海の幸セット(地酒・摩耶山、水産加工品)―など。

 9日には同商工会本所に各地域の担当者が詰め合わせ予定の物産を持ち寄り、上野会長らと共に中味や価格との釣り合いなどを確認、セットの名称を考えた。

 上野会長は「新型コロナで社会システムが大きく変わり、物を売る方法も変わる。地元の事業者がそうした変革を探るきっかけにもなれば」と企画への思いを語った。

 今月17日に藤島支所で各セットを撮影し、その後パンフを作成。来月上旬から受け付けを開始し、12月中旬ごろまで実施の予定。一部は季節で中身を変える。問い合わせは同商工会東部センター=電0235(57)2833=へ。

7地域の物産を持ち寄り、セットの名称などを検討した上野会長(右)ら=9日、出羽商工会本所

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