檜扇を蔵出し 熊野速玉大社 扇立祭

扇立祭に向けて蔵出しされた檜扇(6日、新宮市の熊野速玉大社で)
和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社(上野顯宮司)は6日、14日の「扇立祭(おうぎたてまつり)」に向け、神前に立てる「檜扇(ひおうぎ)」の蔵出しをし、みこが丁寧にほこりを払った。今年の扇立祭は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため神事のみ営むという。
扇立祭は神前に立てた檜扇に神が降臨し、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う神事。新型コロナウイルスの終息も祈願するという。
熊野速玉大社によると、大社には国宝となっている檜扇10握(あく)と重要文化財の1握が伝わっている。いずれも室町時代の作で、ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かし、彩色や金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)を施して花鳥風月を表現している。
扇立祭で使う扇は、高さ1・5メートル、幅1・65メートルの扇1握を本殿に、高さ0・8メートル、幅1・3メートルの扇6握を各社殿に立てる。
扇立祭では例年、ミス扇コンテストや歌謡ショーなどを行っているが、今年は檜扇の開帳など神事のみ。時間は午後3時~5時。
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