3高校野球部の健闘を祈って送り出すJTA職員ら=3日午前、南ぬ島石垣空港
日本トランスオーシャン航空(JTA)は、4日開幕の「2020沖縄県高等学校野球夏季大会」に出場する八重山3高校の球児と監督、保護者らを乗せたチャーター便「カンムリワシ号」を3日午前、運航させ、八重山球児の活躍を祈念した。 新型コロナウイルス感染予防で各校から要望を受け企画されたもの。大会開催が決定した5月末ごろから各校と㈱中央ツーリストと調整し、運航が実現した。
路線は同日午前10時45分発の石垣ー那覇間。3校の選手・学校関係者66人と父母19人計85人が搭乗した。機内では座席を空け十分な距離をとるなどの対策も講じられた。
出発を前に南ぬ島石垣空港では3校の野球部が集い、各主将が感謝の思いと大会への意気込みを語った。
八重高の内間敬太郎主将は「多くの方々に支えられていることを改めて実感する。最後の夏なので前だけを向いてしっかり1戦1戦戦いたい」と誓った。
八商工の具志堅健人主将は「当たり前のように野球ができているのは周りの支えがあってこそ。3年間の思いを全力プレーで表現したい」と意気込んだ。
八重農の大浜圭人主将は「こうしたサポートがあって初めて試合ができる。一人一人がプレーで恩返しできるよう力を発揮したい」と語った。
その後、JTA職員が「3年間の思いを一投一打に込めて」と書かれた横断幕を掲げ、三線で「栄冠は君に輝く」を演奏し選手らを見送り。部員や関係者を乗せた「カンムリワシ号」は那覇空港へと飛び立った。
八重山営業所の黒島勝所長は「やり遂げたという思いで感無量。大会の形が変わってしまっても甲子園を目指してきた思いは一生変わらない。一つのステップにして頑張ってほしい」と後輩らにエールを送った。
このほか選手の荷物には職員による手書きの応援メッセージ入り特製バックタグが貼り付けされるなどのサプライズもあった。
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