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紀伊民報社

地元の花でおもてなし

玄関に飾られた紅白のサザンカやロウバイなどと生け花を担当している小阪きさ子さん(田辺市龍神村龍神で)

 和歌山県田辺市龍神村龍神の宿泊施設「季楽里龍神」では、正面玄関に大人の背丈ほどある地元の草木を週替わりで生けたり、各部屋に飾っている一輪挿しを隔日で新しくしたりして宿泊客を迎えている。近く梅の木を生けて春を感じてもらうという。  生け花を担当しているのは同施設の従業員、小阪きさ子さん(69)。勤めて30年以上になる。若い頃に生け花を習ったことがあり、率先して花を飾ってきた。  雑誌などを参考にしながらイメージを膨らませるという。購入するのではなく地元の花や草木にこだわって、自分で集めている。  自宅でも花を育てているが、自宅以外で採集する場合は土地や山の持ち主に許可を得ており、今では「こんな花が咲いているがどうか」と連絡をくれるという。  現在、正面玄関には高さ2メートル近くあるサザンカとロウバイの枝が生けられている。温かいボイラー室に置いていた梅の木がつぼみをつけており、近く生ける。その次はサクラを考えており、常に季節を先取りしている。  部屋(41室)には、花や葉を一輪挿しの花瓶に生ける。花の少ない時季は購入する時もあるが、できるだけ地元にある花を用意する。宿泊客のアンケートでは玄関と部屋の生け花が好評。帰りに写真を撮ったり常連のお客さんが苗を贈ってくれたりして交流もあるという。  小阪さんは「皆さんの協力で花を集めることができる。わざわざ採ってくれる人もいて大変ありがたいし、励みになる。山道を運転して疲れて来られたお客さんに、花を見てほっとして喜んでもらえればうれしい」と話している。

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