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長野日報社

ミヤマシジミ守り育てる 伊那西小3年

岡村さんからミヤマシジミの生息環境について説明を受ける伊那西小児童

 伊那市伊那西小学校の3年生5人は18日、絶滅危惧種のチョウ「ミヤマシジミ」を守り育てる活動を始めた。学校近くの保護地で食草のコマツナギが植わる一角を整備し、美しい羽を広げて飛び交う姿を観察。保護に取り組む「伊那ミヤマシジミを守る会」代表の岡村裕さん(79)から8個の卵も譲り受けた。児童は小さな命を大切に育み、里山への放蝶を目指す。

 ミヤマシジミは体長3センチほど。羽の表は雄が美しい青色で、雌は茶褐色の特徴を持つ。授業の一環で、卵を教室でふ化させてから、学校敷地内の専用ケージに幼虫を移して羽化させ、希少な成虫を保護地に放つ計画だ。

 この日は岡村さんの案内で生息地を巡り、昨年度にチョウの学習に取り組んだ現4年生も加わった。子どもたちは羽の色や模様を見比べ、花の蜜を吸う様子を観察。「青い羽がきれい」と見入った。

 岡村さんはミヤマシジミの習性や育ち方を紹介。生息に適した環境づくりに向け、「クモの巣があると、産卵に来た雌が捕まってしまうので取り払って」と説明した。児童はうなずきながら草刈り鎌を手にし、食草近くに生えた植物やクモの糸を丁寧に取り除き、チョウのすみかをきれいにした。

 3年の網野そらさん(8)は食草に産み付けられた卵を目にし、「あんなに小さい卵から生まれてくる命はすごい。みんなで大事に守り育て、チョウでいっぱいの場所にしたい」。岡村さんは「命の尊さを学ぶとともに、自然環境保全に関心を持ってほしい」と願っていた。

 同会によると、市内の保護地17カ所で今年のミヤマシジミの発生状況は、春の降雨の影響で食草の芽吹きが遅く、例年よりも少ないという。

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