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荘内日報社

庄内町・地域のシンボル古木 「深川のツキ」保全へ

 山形県みどり推進機構(今井敏理事長)は、地域の名木・古木等を保全することにより環境緑化に関する普及啓発を推進するため16日、2020年度郷土の名木・古木等保全助成事業として、庄内町深川地内の「深川のツキ」(ツキはケヤキの意)の樹木医診断を行った。

 この事業は、県民共通の財産であり、地域のシンボルにもなっている名木・古木を「緑の文化財」として保全するために、樹勢回復などの必要な措置を実施するために助成を行うもの。対象とする名木・古木は、▽樹勢の衰退などにより早急に保全措置が必要と認められるもの▽県および市町村指定の天然記念物▽個人や団体が所有するもの―の要件がある。樹勢回復のための助成は1事業当たり上限50万円。

 この日は、担当樹木医である庄内園芸緑化会長の渡部佐界さんと砂山樹木医院代表の砂山隆司さん、本間造園社長の本間繁光さんらが集まり、深川集落自治会長の日下部茂さんが見守る中、樹木の損傷状況の確認や土壌の調査が行われた。

 同町深川集落の西端にある「深川のツキ」は、推定樹齢450年の大木で、目通り幹囲6・15メートル、幹高約23メートル。同集落が所有しており、1994年4月18日に余目町指定文化財に登録。江戸時代、この付近に赤沼という大きな沼があり漁労舟の休み場であったことから「舟つなぎのツキ」と称されてきたという。「ツキ」はケヤキの古称。樹容は空洞化が著しく、大方表皮肉だけで樹勢を保っている状態。太い枝を支えている鉄筋コンクリート製の擬木支柱が折れ、幹は空洞化が進み一部貫通している。

 調査・診断結果は、担当樹木医により来月1日までに診断書として同機構に提出され、業者に見積もりが依頼される。その後の本審査を通過すると担当樹木医の指導の下、事業が実施される。

 同機構緑化推進主査の山口修さんは「古木は何らかの処置が必要だが個人所有では費用が出せない場合が多い。古木の所有者からは大変喜ばれるようになった」と話し、渡部さんからは「畑で余った肥料をみんなで集め古木の根元にまくなど、費用を掛けずに地域で取り組めることもある」などのアドバイスがあった。

 2016年度から始まったこの助成事業で同町の樹木が採択されるのは今回が初めてという。

幹の空洞化を診断する担当樹木医

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