バラエキスでアロマ商品開発 高遠高校2年生
しんわの丘ローズガーデンでバラの花摘み作業をする高遠高校の生徒たち
高遠高校(長野県伊那市)文理進学コースの2年生で、選択授業「地域の科学」を受ける16人は今年度、「しんわの丘ローズガーデン」(同市高遠町)のバラの花の蒸留エキスを使い、ローズアロマ液の商品開発に授業の一環で取り組む。生徒は15日、同園で試作用のバラの花摘みを行った。
同校では同授業を選択する3年生が2年次、高遠町に自生する香木クロモジとタカトオコヒガンザクラのエキスを配合した香り商品を開発。2年生は先輩からノウハウを引き継ぎ、バラの花でアロマ液を作製する。担当の清水敏教諭によると、秋に咲く品種で商品を作り、来年初夏の「バラ祭り」に合わせて完成品を発表したい考え。
この日は、同園を管理する市振興公社職員がバラに関する知識や摘み方を指導。「バラは梅雨のない地域で開発された花。実は日本に適していない」「つぼみや咲き初めは残し、満開を過ぎた花や雨で汚くなってしまった花を摘んで」と教えた。
生徒は、香りが強く、木立性の大輪花「フレデリック・ミストラル」を約15キロ摘んだ。同品種は市が商品開発を進めるビール用に無農薬で育てていたため害虫が多く、生徒は葉にくっついている毛虫に悪戦苦闘。悲鳴を上げつつも楽しげに作業を続け、手元のビニール袋をいっぱいにした。
小池詩さん(17)、中島麗奈さん(16)、青木彩桜さん(16)は「摘んだバラがどのようにアロマに変わるか、とても楽しみ」「万人受けする香りにしたいな」と話した。
作業では、花の色が濃く、微香で半つる性の「春風」も約8キロ摘んだ。同校生徒会が回収した不用マスクの染色に使う予定。
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