「アマビエ」をモチーフにした大内塗の人形が人気
アマビエ人形に漆で絵付けをする中村さん(中村民芸社で)
疫病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」をモチーフにした大内塗の人形が人気を集めている。
山口市の伝統工芸「大内塗」の漆器や大内人形を製造販売する中村民芸社(大内御堀)が、新型コロナウイルスの早期収束を願い作製した。
アマビエは江戸時代に海から現れた半人魚の妖怪で、人形には特徴の長髪やくちばし、うろこが漆で描かれている。
高さ約4・5㌢の置物(税込み2000円)と、高さ約3・3㌢のストラップ(同1000円)の2種類。5月23日から販売を始め、これまでに約300個の注文が県内外から相次いでいる。現在は約1カ月待ちの状態だという。
おどけた表情が愛らしいアマビエ人形。考案した専務の中村理恵さん(43)は「部屋に飾ったり持ち歩いたりしてもらい、コロナ禍の不安や息苦しさから癒やされてほしい」と願う。「大内塗を広く知ってもらうきっかけになれば」と話している。 問い合わせ、注文は中村民芸社(電話083―927―0619)へ。
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