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酒田港から中型イカ釣り船出航前意見交換会 外国船違法操業に不安の声

 間もなく酒田市の酒田港から中型イカ釣り船が出航するのを前に、操業に関する意見交換会が8日、酒田市船場町二丁目の県漁業協同組合本所で行われ、出席者からは外国船舶による違法操業を不安視する声が相次いだ。

 酒田港からは毎年6月から翌年2月にかけ、150トン前後の中型船が十数隻の船団を組み、日本海を北上するスルメイカを追って島根県沖からオホーツク海まで操業している。船内で急速冷凍した「船凍イカ」は、県外船を含め年間2000トン前後が酒田港に水揚げされ、同港の水揚げ量全体の約6割、金額でも約5割を占めている。

 県漁協指導課によると、昨年の県内のスルメイカ水揚げは約800トンと、例年の半分以下。日本海の排他的経済水域(EEZ)にある好漁場「大和堆」周辺で北朝鮮など外国船舶による違法操業が相次いだ影響があるという。

 県は今年2月、外国船籍による違法操業などの影響で不漁となり、漁業経営資金の確保が困難になった県内の漁業者に対して漁業経営安定緊急対策資金(無利子)の支援を発動したほか、北朝鮮のミサイル発射など日本近海での漁業に危険が伴う状況から、無線機器の必要な船舶について整備に対する支援も行っている。

 意見交換会は、漁に関する申し合わせ事項を確認し合う出航前会議の中で行われ、イカ釣り漁業者、水産庁・県漁協の職員ら15人が出席。漁業者からは「安全操業と『イカを捕らなければいけない』という思いのはざまでジレンマに陥っている」「何よりまず安全にイカを捕らせてほしい」など、安全操業を懸念する意見が相次いだ。

 毎年この時期に開催してきた酒田市主催「いか釣り船団出航式」は 新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった。県漁協指導課によると、酒田港からは今月中旬以降、順次出航するという。

新造なった「第八十六若潮丸」(先頭)はじめ出航を待つ中型イカ釣り船。出航を前にした意見交換では漁業者から操業を不安視する声が相次いだ=8日、酒田港袖岡埠頭

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