厚岸漁協で行われたホッカイシマエビの初競り

　厚岸湾のホッカイシマエビ漁が８日に始まり、昨年の初日を１割ほど上回る６６８・７㌔（前年６０１㌔）が水揚げされた。

　この日は厚岸漁協所属の２０隻が出漁。水揚げされたシマエビは新鮮なうちに浜ゆでされ、市場に出荷された。厚岸ほくかいえび籠（かご）漁業班の奥野広勝班長は「量は例年並みだが、形がいい。中サイズでも一回り大きかった」と手応えを話す。

　初日水揚げされたうち、大サイズは前年より８割多い３０１㌔（同１６５㌔）で、価格は１㌔当たり５０００～４３５０円。中サイズは３６５㌔（同４３０㌔）で３９００～３６５０円を付けた。また、特大サイズで味が濃厚な厚岸ブランド「大黒しまえび」は２・７㌔（同４・２㌔）を水揚げしたが、価格は１万～８０００円だった。

　全体的に価格は前年を下回り、大サイズでは２割から３割値が下がったが、同漁協の杉田智和市場部長は「新型コロナの影響で外食向けの需要が落ちている。そのうえ煮エビを食べる機会が多い運動会が中止になったのも痛い」と要因を分析している。