鶴岡アートフォーラム 岸田劉生の画歴紹介
鶴岡市の鶴岡アートフォーラム(平井鉄寛館長)で2日、大正から昭和初期にかけて活躍した画家・岸田劉生(1891―1929年)の作品を集めた「岸田劉生展―写実から写意へ―」(荘内日報社など後援)が始まった。長女・麗子をモチーフにした作品のほか、ポスト印象派から古典的な写実、晩年は日本画へとそれぞれ傾倒していった生涯の画歴を紹介している。

鶴岡アートフォーラムで、再開に合わせ始まった岸田劉生展
同館が年2回主催している特別展覧会の一つ。当初は4月中旬から5月末までの開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で4月7日から休館になったため、約2カ月ぶりの開館に合わせ、会期を「6月2―28日」に変更して開く。
展示したのは、風景や麗子をモチーフにした肖像などの油彩画をはじめ、文芸誌「白樺」や親交が深かった武者小路実篤の著書の表紙などの装丁画、晩年に傾倒した日本画など合わせて約160点。大半が笠間日動美術館(茨城県笠間市)、一部がひろしま美術館(広島市)や個人の所蔵品だ。
このうち油彩画「自画像」(1913年作)は、ゴッホやセザンヌらのポスト印象派に傾倒していた時代の作品で、光や色彩の表現を模索している印象だ。一方、妹・照子を描いた同「支那服を着た妹照子像」(21年作)は、筆の跡が分からない写真のような写実的な表現を追究している。日本画は、竹林の中で楽しそうに遊ぶ子どもを描いた「竹林七童図」(24年作)など自由奔放なタッチと世界観が、見る者を和ませる。
平井館長は「岸田は照子像を描いている途中、『この絵はかたくなった』と描くのをやめ、完成まで2年近くかかった。写実的な描き方に違和感を募らせ、次第に自分で感じた美的な価値観や、自己や対象の本質、本意を描くようになり、それが著名な麗子像や日本画につながっていく。晩年の日本画はあまり知られておらず、新たな岸田像が見えてくるのでは」と語った。
観覧料は一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料。月曜日は休館。新型コロナ対策でマスク着用や会場入り口での検温、距離を離した鑑賞への協力などを呼び掛けている。問い合わせは同館=電0235(29)0260=へ。
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