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「鬼滅」の聖地 「無限列車」の撮影スポット 狩勝高原

 狩勝高原園地(新得町、狩勝峠3合目)に、大人気漫画「鬼滅の刃」にちなんだ撮影スポットが誕生した。既存の列車を、作品の舞台の一つ「無限列車」に見立てた。新型コロナウイルスの影響で観光客が激減する中、関係者は10月公開の劇場版「無限列車編」のキャッチフレーズさながらに、「その刃で、(コロナの)悪夢を断ち斬れ」とファンの来場を期待している。

園地内の機関車に「無限」のプレートを掲げるジャックさん

 同園地で乗馬や養鶏、カフェを営むジャック及川さん(70)とチコさん(46)夫妻の遊び心が、今回の取り組みにつながった。作品の大ファンのチコさんは「この春はお客さんが来なくて暇すぎた」と苦笑い。もてあました時間で、髪の毛を主人公「炭治郎」と同じ赤茶色に染めるだけでは飽き足らず、目に留まったのがカフェの目の前に展示してあるSLだった。

 作品の時代背景と同じ大正時代の機関車で、客車を引いているのも作品と同じ。屋外での展示のため、闇夜の山中を走る作品のイメージにもマッチした。

 車両正面の番号部分を、作品と同じ「無限」にしてみることをチコさんが思い付き、ジャックさんが簡単に取り外しできるプレートを制作した。身内の遊びのつもりだったが、プレートをカフェに置いたところ、来店したファンから記念撮影の要望があった。

カードに使用する写真。園地内の列車をジャックさんが撮影し、坪坂さんが作品をイメージして加工した

 「少しでもみんなの気分が明るくなるなら」(ジャックさん)と、希望者には無料でプレートを貸し出すことに。さらに、ジャックさんの知人で札幌でデザインを学ぶ坪坂大貴さん(新得町出身)に写真の加工を依頼。作品のイメージを再現したカードを作り、希望者に贈ることにした。ジャックさんは「このご時世、何か少しでも話題になって、新得がにぎやかになれば」と願う。

 同園地には昨年のNHK連続テレビ小説「なつぞら」のセットも移設されており、アニメやドラマなどのゆかりの地を巡る“聖地巡礼”スポットとして注目が期待される。プレートの貸し出しはカフェ「峠のテラス」の営業中のみ。6月中の営業は金-月曜の午前10時半~午後3時半。

<鬼滅の刃>
 人と鬼の戦いが独特な世界観で描かれた吾峠呼世晴の作品。2016年11月から今年5月まで週刊少年ジャンプで連載された。アニメ化とも相まって人気を呼び、20巻までの単行本は6000万部超のヒットとなっている。

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