外国籍児童らの「きぼう」開設
豊橋岩西小に初期支援コース教室
各地の学校が再開した25日、豊橋市立岩西小に、日本語指導が必要な児童のための小学校初期支援コース「きぼう」が開設された。この日は開設式があり、児童13人と保護者らが出席した。 市教育委員会によると、市内の外国籍の児童生徒数は県下で名古屋市に次いで多い2000人。多くが日本語の支援が必要とされているという。 「きぼう」の児童は3~6年生の男女。出身国はブラジル、フィリピン、タイ、パキスタンと多国籍だ。日本に入国後間もないなどの理由で、日本語と学校での生活習慣になじんでいない。 住所に近い学校に在籍しているが、徒歩や車の送迎で、市内各地からこの教室に通う。当初は15人の受け入れを予定していたが、通学手段の問題で2人が辞退したという。共働き家庭なども多いため、交通手段の確保も今後の課題だ。
市内には中学生向けの「みらい」教室が2カ所にあるが、今回は初めて、児童向けの教室を設置した。今後、6週間かけて、日本語の基礎、掃除や給食、授業中の態度といった学校での週間を身につける。 開設式で、保護者らが見守る中、13人が入場すると拍手が送られた。駒木正清教育監が、多言語で歓迎のスピーチをして、指導にあたる担当教員、バイリンガル相談員、コーディネーターらが紹介された。子どもたちは母国語と日本語で誓いの言葉を語り、みんなで記念撮影していた。 教室では、「授業と授業の間を放課(ホウカ)と言います」とさっそく、学校の用語を説明した。5年生のヤナギサワ・リュウ君は「日本語を覚えたい」と笑顔で話していた。
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