ベトナム人のダオさん 諏訪で介護実習
お年寄りと笑顔を交わすベトナム人介護技能実習生のダオ・ティ・タオさん
外国人介護技能実習生の受け入れを支援する「介護人材交流協同組合」(松本市)の入国後講習を修了したベトナム人のダオ・ティ・タオさん(34)が、諏訪市豊田の「とよだの杜グループホームとよだ」に赴任した。ダオさんは「利用者さんとのお話しするのが楽しい。日本語と日本の介護をしっかり勉強したい」と意気込んでいる。
ダオさんは、ベトナムの首都ハノイに近いハイズオン省出身。日本への留学を願う長女(16)と長男(10)に高等教育を受けさせたいと、本国での入国前講習を経て入国制限直前の今年3月に来日。同組合安曇野支所(安曇野市)で2カ月間の入国後講習を受け、日本語や介護技術を学んだ。
ダオさんは今月18日からグループホームとよだで働いている。お年寄りの食事や口腔ケア、排せつを介助し、船やかぶとなどベトナムの折り紙を紹介して喜ばれたことも。指導を担当する介護福祉士の酒井美加さんは「ダオさんは積極的で一生懸命。これからが楽しみ」と太鼓判を押す。
ダオさんの目標は12月の日本語能力試験で、日常生活の日本語が理解できる水準「N3」に合格することだ。2年目以降の実習継続に道が開けるという。2人の子どもと毎日連絡を取って励まし合い、1日1日を大切に過ごしている。「日本は景色がきれいで、皆さん親切。日本でもっと勉強したい」と笑顔を見せた。
同組合は2016年、県内の介護事業者7社で発足。人材不足に直面する福祉施設の安定的なサービス提供と、高齢化が進む外国への介護技術の移転を目指している。今回はベトナムから実習生5人を受け入れ、岡谷市と諏訪市、長野市、松本市の事業所で実習を始めているという。
グループホームとよだの運営会社「創生環ライフケアサポート」社長で技能実習責任者の今村貴保さん(44)は「日本人スタッフにとっても学びの機会になっている。ダオさんには家庭的な日本の介護を勉強して母国で生かしてほしい」と期待を寄せた。
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