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新型コロナウイルス 上原内科が抗体検査開始 キット40個導入、希望者診断

 石垣市の上原内科医院(上原秀政医院長)は18日から新型コロナウイルスの抗体検査を開始している。同院では検査キット40個を導入し希望者を検査。抗体保有者のデータを積み上げることでウイルス感染者の実態把握につなげていく。上原院長は「経済活動を回復させるため抗体保有が一つの目安になる」と有効性を示した。一方、抗体保有者がウイルスに再感染するかは明らかになっていない。県立中部病院感染症内科の高山義浩医師は「検査は科学的に分かっている範囲とし、深読みしないことが大切だ」と注意点を挙げる。

 抗体はウイルスなどの異物が体内に侵入すると、体を守るため免疫反応で作られ異物を攻撃する。検査は血液内の抗体を専用キットで測定し、約15分で結果が判明。ウイルスの感染歴が分かる。新型コロナを診断するPCR検査とは異なる。

 八重山では、これまでに石垣市で4人が感染し、いずれも退院している。上原院長は、石垣市内におけるウイルスの集団免疫の程度を調べる方法として効果に期待。「2月、3月にPCR検査を受けられなかった人が感染していた可能性もある。第2波、3波に備えて抗体陽性者の人数を知ることで対策にもつなげやすいだろう」と話す。

 国内の抗体検査結果をめぐっては、数字の独り歩きも指摘されている。高山医師は「疫学的な評価は難しい。100人に検査を実施して1人が陽性だったとしても、その結果から石垣の人口5万人のうち500人が感染しているという推計にはならない」と話した。

 目的に従った活用例に「石垣で感染が確認された4人の家族や職場の同僚など、濃厚接触者について、どこまで感染が広がっていたかを確認して、今後に生かすことができるだろう」と述べた。

 抗体陽性(抗体保有)と判明した人が「自分は感染しなくなった」という認識で、リスクのある行動を取り始めないか懸念を抱き、「抗体を有することで重症化しなくなっても、他人に感染させる力が残っていることは考えられる。そういった行動は避けてほしい」と求めた。

 県は今年度中に抗体検査の調査を予定。県地域保健課は「病院受診者で風邪症状がない人の血液を採るか、健康診断などで採血するか検討している」という。  上原内科医院(88—7068)での検査は1回7700円。電話予約の上来院。

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