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釧路新聞社

カムイルミナ今年度中止【阿寒湖温泉】

 

シマフクロウやカケスなどストーリーに登場する動物のプロジェクションマッピングも色鮮やかなカムイルミナ

 開催初年度の昨年、釧路市阿寒湖温泉の観光入り込み増に大きな効果をもたらした夜の体験型アトラクション「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」を運営する阿寒アドベンチャーツーリズムは19日、今年度の事業を中止すると発表した。新型コロナウイルス感染症の終息が見通せないことが理由で「大変残念」とし、来年度の開催に期待を込めている。

 カムイルミナは、カナダのマルチメディア企業と地元アイヌ民族が共同制作した。アイヌ民族に伝わるユーカラ(叙事詩)をベースに、阿寒摩周国立公園特別保護区内にある温泉街中心部の遊歩道(ボッケの森)を舞台に、プロジェクションマッピングなど最新のデジタル技術を駆使した光と音の演出を楽しむほか、リズムスティックと呼ばれるつえをストーリーに合わせて使う参加型のエンターテインメント。最初のシーズンとなった昨年度は、7月5日から11月17日までの4カ月余りで国内外から3万4160人を動員し、新たな観光需要の掘り起こしに貢献した。

 阿寒アドベンチャーツーリズムなどによると、今年度は今月22日からの営業を予定し、新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言により6月26日からに延期して準備作業を進めてきたが、終息の見通しが立たず、来場者の安全安心を優先し検討した結果、今年度は事業を断念することを決定。同社のホームページに「2021年の開催時にお会いできることを願っております」など周知する文章を掲載した。

 ウェブサイトから予約、購入したチケットについては、カード会社から払い戻しがあるほか、イベントなどで当選した前売り券や各種割引券は来年の開催時に使用可能。券売所で購入した前売り券は購入場所で払い戻しができる。

 NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構の山下晋一専務理事は「状況を見極めようと5月から6月へ延期していたが、緊急事態宣言の特定警戒都道府県に継続指定されたことも大きかった」とし、「会場を設営しても開催できない可能性がある。先が見通せない中で無理はできず、非常に苦しい決断だった」と話している。

 なお、カムイルミナと同様、新たな観光コンテンツとして阿寒湖アイヌシアターイコロで上演されている「ロストカムイ」も、リニューアル直後の4月上旬から休館が続いたままとなっている。

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