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宇部日報社

市の呼び掛けに「かっぱ」提供続々

仕分けされる大量の善意のかっぱ(保健センターで)

 宇部市が、医療物資不足の医療機関を支援するために、市民に呼び掛けたかっぱの提供。12日までの2週間で、2100着の善意が寄せられた。今月いっぱい受け付ける。    市内の救急指定病院の中には、患者ごとに取り替える医療用ガウンが足りず、きれいなごみ袋や雨がっぱを代用。市では、市民が安心して医療を受けられ、さらに医療従事者の命を守るために4月27日から市役所や保健センター、各ふれあいセンター、厚南市民センターに回収ボックスを設置し、協力を求めている。    初めの2日間で842着、その後もコンスタントに寄せられた。この期間に各施設が開館したのは8日間で、1日平均で換算すると約260着に上る。保健センターには、回収したかっぱがすべて集められ、職員たちは連日、上下セット、コート、ポンチョなどタイプに分けて選別し、段ボールに詰める作業に追われている。    企業から同センターに直接届いた150着を最多に、個人から大量に寄贈されることも。「見えないウイルスと闘う医療従事者に感謝します」「お役に立てますように」「体に気を付けて頑張ってください」と、かっぱに手紙や一言メッセージを添える人もおり、担当者は「眠っていた物ではなく、わざわざ新品を探して購入してくれているのだと思う。温かい気持ちに感謝したい」と頭を下げる。    かっぱは、新品または未使用品であること。無地で色は問わない。サイズはMからLLまで。各施設の開館時間中に受け付けている。希望に応じて、市内すべての7救急指定病院に届けていく。

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