ドライブスルー形式で弁当販売

ドライブスルー形式で弁当を販売する白浜町や田辺市の飲食店有志ら(7日、田辺市新庄町で)
和歌山県の白浜町や田辺市の飲食店が7日、同市新庄町にある「海鮮せんべい南紀」の駐車場で、ドライブスルー形式での弁当の販売を始めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を乗り切ろうと企画した。各店自慢の弁当がそろい、安心して購入できるとあって初日から好評だった。今月末まで毎日続ける予定。
緊急事態宣言が出され、各店舗は店内での飲食を控え、テークアウト(持ち帰り)やデリバリー(配達)のサービスで営業を続けているが、売り上げは7~9割減という。このため、白浜町でトルコ風カフェレストラン「紬カフェ」を経営する本田景士さん(38)が「これまでにない危機的な状況をみんなで助け合って乗り切ろう」と、飲食店仲間に呼び掛けた。一部の店は4月末からJR紀伊田辺駅前でも合同で弁当を販売しているが、ドライブスルー形式を取り入れた。
初日は白浜町や田辺市内の8店舗が、釜飯やローストビーフ丼、鯛めし弁当、サンドイッチセットなど20種を販売した。価格は600~1300円(税込み)。
PRは会員制交流サイト(SNS)による発信だけだったが、午前11時のオープン前から車が並ぶほどの人気で、種類によっては30分ほどで売り切れた。家族で訪れた女性は「協力したいと思って買いに来た。いろいろあって選べるので楽しい」と話していた。
本田さんは「飲食店がつぶれれば地域に与える影響は大きい。なんとしても防ぎたい。ドライブスルーならお客さんに安心して買いに来てもらえると思った」と話す。初日に用意した弁当は少なめだったことから、8日からは増やしたいという。
出店の店舗やメニューはフェイスブックで確認でき、メニューを替える店もあって、内容は毎日更新している。
開催期間は状況によって延長する。営業時間は午前11時~午後2時だが、状況によって変更する。
新たな出店を募っているほか、ボランティアでの協力も呼び掛けている。
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