第31回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会の開催中止を決めた第１回実行委員会＝17日午後、離島振興総合センター

　【与那国】第31回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会実行委員会（実行委員長・外間守吉町長、委員25人）は17日午後、町離島振興総合センターで第１回実行委員会を開き、７月３日から３日間、開催予定していた大会の中止を決めた。中止への反対意見はなかった。

　同委員会事務局は「新型コロナウイルス感染が地方への拡大が懸念される中、この２、３カ月の内に終息することはないと考えられ、むしろ国内の感染ピークはこれからだ」と、協議を求めた。

　外間委員長は「県内のイベントなどが次々中止を打ち出している。先は見えないが中止はやむを得ない」と顔を曇らせた。

　委員の嵩西茂則氏（与那国漁協組合長）は「不安を抱いて参加する人はいない。島の最大イベントだけに残念だが中止が最良案だ」と頭を抱えた。これまで町内外から開催か中止か問い合わせが頻繁にあったと言う。

　会議は委員同士の席の間隔を開けてマスクを使用して進めた。前回の決算報告を行ったほか大会実施要項競技規則について委員の意見を聞いた。
（田頭政英通信員）