バレンクラゲ捕獲
バレンクラゲ。捕獲後1日たっており、パーツが少しずつ壊れている(白浜町で)
外洋性のため、ほとんど人目に付かない珍しいクラゲ「バレンクラゲ」が和歌山県白浜町で捕獲され、同町にあるベニクラゲ再生生物学体験研究所(久保田信所長)に持ち込まれた。久保田所長は「生きたまま捕獲されるのは全国的にも珍しく、このような姿を見たのは初めて」と驚いている。
バレンクラゲを捕獲したのは同町才野、漁業、瀬道隆男さん(49)。14日午後1時ごろ、臨海の海岸沿いで休憩していた時、岸近くで見たことのない生き物を発見。プラスチック製の容器ですくい取って、研究所に持ち込んだ。
役割分担した個虫が集まった群体性のクラゲで「小さく細長い風船のような浮き部」「クラゲ形をした推進装置が多数並ぶ動力部」「触手などが伸びる捕食・繁殖部」に分かれている。太い触手は鮮やかな紅色をしているが、群体によって色は異なる。浮き部から推進装置までの長さは13センチほど。
久保田所長によると、バレンクラゲは普通、沖合で浮遊生活しており、飼育が非常に難しく生態はほとんど分かっていないという。分布は広く、世界各地の暖海に生息する。「田辺湾ではめったに見られない。数日前からの強風で吹き寄せられた可能性が高い」と推測している。
関連記事
シマフクロウのひな1羽誕生 釧路市動物園【釧路市】
釧路市動物園(鈴木貴博園長)は23日、シマフクロウのアオイ(雌、2019年生まれ)とR黄(アールき)(雄、18年生まれ)の間に1羽のひなが生まれたと発表した。同園では32卵目、同つがいにとって...
トキシラズ初水揚げ 定置網漁、市東部漁協「今後に期待」【釧路市】
春のサケ・マス定置網漁が解禁となり、釧路市東部漁協で24日、高級食材として知られるトキシラズ(回遊中のシロザケ)などが初水揚げされた。 釧路管内の定置網漁は21日に解禁。同漁協では同日から網...
担任の急な休み、代替教員が授業 長野県辰野町教委支援事業
長野県辰野町教育委員会は今年度から、公立小学校で担任が急な休みを取った場合に代替教員を充てて対応する「学級担任緊急代替支援事業」を導入した。町教委独自の取り組みで、担任の不在による自習などを...
二階氏三男に出馬要請 次期衆院選の新2区 和歌山県町村会
和歌山県町村会(会長=岡本章九度山町長)は24日、自民党の二階俊博元幹事長の公設秘書で、二階氏の三男に当たる伸康氏(46)に、次期衆院新2区への立候補を要請した。伸康氏は「今は秘書の立場。これ...