全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

宇部日報社

新型コロナ禍の中で奮闘する飲食店

テークアウト商品を手渡す二代目一心の中垰さん(東琴芝1丁目で)

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、大都市を中心に夜の街への外出自粛が叫ばれており、居酒屋、接客を伴う飲食店などは大きな打撃を受けている。宇部も例外ではなく、飲食業界の売り上げは落ち込んでおり、厳しい状況を打開しようと店舗はあの手この手を模索している。    東琴芝1丁目の二代目一心(いっしん)は、4人掛けの座敷席が2組とカウンター4席の小さな居酒屋。ランチと夜の部の二本立てで営業している。開店から半年、常連客も増えてきたところにコロナの影響が襲った。    ランチと夜では利用者が異なり、年齢層が高めだったランチのほうが影響は大きかった。その対策として当初から行ってきたテークアウトに今は力を入れる。店では食べられない分、持ち帰って食べたいという常連が多いという。    3月に入ってから貸し切りはできないかという相談もあり、来店者が健康管理をきちんとしていることを前提に、少人数での貸し切り営業も考えている。客がいない時間を連絡してという声もある。    共同経営者の中垰(なかたお)二郎さん(35)と西野寛さん(32)は「致命的なダメージを受けていないのは、常連さまのおかげ。要望にできるだけ応える営業をしていきたい」と話す。    中央町3丁目のお肉バルUNI(うに)では、2月後半から小グループの宴会がすべてキャンセルになるなど、大きな影響を受けた。オーナーの飯塚隆博さん(36)は、この逆境を前向きに捉えて終息した時にプラスにできるよう、さまざまな試みを始めた。    17年の開店当初から行っているテークアウトを広く告知するとともに、出前も新たなサービスとしてスタート。今後はオリジナルハンバーグを売り出すことも計画している。また、時間ができたことからSNSでの発信にも力を入れた。    出前は予想以上に好調でテークアウトも飛び込みで入ってきたりと、当初の想定よりも動きがあった。飯塚さんは「コロナが収まった時にどんな効果が出るか楽しみ。人気店はどんな時でも混む。今の苦しい状況を乗り越えて、そのようなお店を目指していく」と意気込みを示す。    宇部観光料飲組合の明徳親典組合長は、業界内で今できることは何かを考え、知恵を出し合い協力することを呼び掛けている。「飲食は街の活力。苦しい時だからこそ、収まった時にお客さまに戻ってもらえる努力、店づくりが必要」と訴える。

関連記事

長野日報社

「宝剣岳エール」仕込み 長野県駒ケ根市、宮田村産大麦のビール造り

 長野県駒ケ根市や宮田村、酒造会社などが連携して進める地元産大麦を原料にしたビール・ウイスキー造りプロジェクトの一環として、地ビール「宝剣岳Ale(エール)」の仕込み作業が30日、同村の南信州ビ...

コロナ禍からの回復を 市観光交流協会が総会

 一般社団法人石垣市観光交流協会(会長・中山義隆市長、301人)は30日夕、2023年度第60回通常総会を市内ホテルで開き、22年度事業と23年度事業計画の報告などを通してコロナ禍からの観光回復に決意を新たに...

北羽新報社

中国木材、来年稼働の能代工場製材棟を公開

 製材最大手「中国木材」(広島県呉市)は30日、能代工業団地(能代市扇田)で建設を進める能代工場の「製材棟」を市、市議会、マスコミに公開した。東日本の基幹工場と位置づける国内六つ目の国産材生産拠...

釧路新聞社

乗り合い交通、今秋試行 根室市が公共交通計画【根室】

 【根室】市は30日、持続可能な公共交通の在り方をまとめた「根室市地域公共交通計画」は公表した。同計画に即した鉄路とバスの施策はすでに展開中で、いずれも好調な利用状況にあるという。秋にはタクシー・...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク